「仕事に集中できる人」「先送りする人」の決定的差 「やる気さえあれば集中できる」という大誤解

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やる気と集中の関係を知ると、仕事への取り組み方が変わります(写真:jessie/PIXTA)
集中すべきときに集中できれば、仕事をたちどころに片づけられそうですが、実際はなかなか難しいものです。新著『ライフハック大全 プリンシプルズ』の著者で、研究者・ブロガーの堀正岳氏は「やる気さえあれば集中できるはず、と捉えてはいけない」と説きます。

集中するには「やる気」が必要?

時間管理のテクニックを駆使してある程度の時間を生み出し、タスク管理のテクニックを使って向き合うべきアクションを明確にしても、実際に行動ができなければ元の木阿弥です。

時間管理とタスク管理は、それに次ぐ3本目の柱、集中力と先送りの防止に注意して、初めて実行力を生むことができます。

集中力については、私たちはモチベーション=やる気があれば集中できるはず、という単純な捉え方をすることがよくあります。これは一見正しそうにみえますが、同じ論理を逆からみて、集中するにはやる気が必要、と表現してみると急に怪しくなりはじめます。

やる気を生み出すために「うまくいったらこのような報酬を与えます」「うまくいかなかったら罰を与えます」といった外的な動機付けを与えても、なかなか思い通りに集中できなかったり、かえってやる気が失われたりといった経験をしたことがある人は多いでしょう。

やる気と集中力とは、燃料のように「やる気」をどこからか持ってきて燃焼させれば「集中力」が生まれるような関係にはなっていないのです。

これは、やる気と集中力の基本原理として覚えておきたいポイントです。

原則:やる気を注入すれば、集中力が生まれるわけではなく、自分に対して無理を要求すれば、結果はしばしば逆効果になってしまう
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