オンライン面談が憂鬱な人が知らない「対話の型」 相手の頭の中を「交通整理」するだけでいい

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この対話のポイントについて説明します。

対話のポイントのおさらい

①このようにストレートに「現状を聞かせてください」というのもアリです。

② その事業に関わっている人、すなわち登場人物については、詳しく聞きました。これを聞くことによって私が塾生の事業の体制を理解できますし、相手の中でも組織の全体像がどうなっているのか改めて確認できたようです。

③ 「脱★完璧主義」を実践するための仕掛けです。こういう大事な肩書きを決めるのは意外と後回しにしがちなので、仮でもつくってみるとその人たちの役割が定まります。

④数値化することで、現状がよりハッキリと見えてくる効果があります。

⑤ 理想のステップに移ります。「どんな感じになったらいいか」のように未来をイメージさせる質問を投げかけるのがコツです。

⑥ これも理想をイメージさせるための質問です。より具体的に理想をイメージできると、理想に近づくために何をすべきか見えやすくなります。

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⑦捨て石も恐れずに投げかけていきましょう。

⑧ 理想を実現させるための条件を聞くステップに移りました。「何から始めますか?」「理想を実現するために今できることは何ですか?」のようにストレートに聞いてもいいですが、「伸びしろがあるところは、どこ?」のように、より成長を感じさせるような質問を投げかけると、「解決したい」と前向きになる効果を期待できます。

⑨ 自分のセンターピンを見つけた瞬間です。私もこういう結末になるとは思っていませんでした。聞き手が誘導や強制をしないと、自分では思いもよらない答えが出てくるのが思考整理の面白いところです。

自分の頭のモヤモヤも対話相手の悩みもスッキリさせることのできるこの対話術を使えば、仕事もプライベートもスムーズに物事が運びます。ぜひ、活用してみてください。

和仁 達也 ワニマネジメントコンサルティング代表取締役

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わに たつや / Tatsuya Wani

1972年生まれ。経営者のビジョンと金銭面の成功を支援するビジョナリーパートナー。(株)ワニマネジメントコンサルティング代表取締役。年間報酬3000万円を軽く超え、独立系コンサルタントの間で、「ロールモデル」として慕われる存在。高額報酬で長期契約が続く「パートナー型」コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が殺到し、そのノウハウを数千人に伝えてきた。2015年1月には、一般社団法人日本キャッシュフローコーチ協会を設立し、代表理事に就任。著書に『〈決定版〉年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書』『プロの思考整理術』(ともにかんき出版)他多数。

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