オンライン面談が憂鬱な人が知らない「対話の型」 相手の頭の中を「交通整理」するだけでいい

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

さらに話をひろげてみる

私 「医療系や介護・教育の分野と相性がいいってことですね。今後も開拓できる分野は出てきそうですか」
塾生 「いえ、その3つだけでいいかな、って」
私 「それはどうして?」
塾生 「私の子供がいじめに遭ったりして学校に行けなかったとき、一番身近で関わっていたのが教育と医療と福祉の人たちだったんですよね。うちの子みたいな子供をなくしたいのが根本的な願いだから、その分野だけでいいかなって思います」
私 「なるほど。それじゃあ、優しい言葉社会をつくるとどんな社会になると思いますか」
塾生 「助けてと言える社会になれるといいなあ。それは周りとの関係性がないと言えないから、そのための関わり方を学ぶために、このセミナーを始めたんです」
私 「そのセミナーに通うと、どんなかかわり方ができるようになる?」
塾生 「人の個性を知ることができます。自分のことがわからないと人はモヤモヤするけど、そのモヤモヤが減ったら周りへのかかわり方が優しくなるっていうか」
私 「それは、自分のモヤモヤを消すってこと? 相手のモヤモヤ?」
塾生 「まずは自分のモヤモヤがなくなって、相手とのかかわり方が変わって、相手のモヤモヤがなくなるっていう順番です」
私 「優しい言葉が飛び交う社会になって、助けてと言える社会になれればどんな景色が見えますか?⑥」
塾生 「そうですねえ。弱くなるときもあるよねって、認められる風潮になるといいな」
私 「ありのままでいられる感じ?⑦」
塾生 「うーん、ありのまま、自分らしくいるっていうのはポジティブな感じがするけど、落ち込んだりするネガティブなのもあるよね、みたいな」
私 「事業は全国に広がりつつあって、教えてくれる人たちも増えて、順調に伸びていますね。自分では、どういうところに伸びしろがあって、手をつけたいと思いますか⑧」
塾生 「やりたいと思っていても手をつけられない人っていうか、講師からコミュニケーターに上がりたい人へどう言葉がけをして、育てればいいのか……」
私 「みんなには全国に増やしたいとは伝えてるんですか?」
塾生 「それは伝えています」
私 「じゃあ、講師がコミュニケーターにどうすればなれるかとか、コミュニケーターや講師の役割は誰かに伝えていますか?」
塾生 「あっ……。確かに、伝えてないし、そもそも言語化できてないですね⑨」
私 「それらを言語化できたらどう?」
塾生 「私がスッキリします!」
次ページ対話をするうちにタイトルが変わることも
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事