「自己肯定感低い人」がパートナーにしがちなこと 超努力家のナルシストが実はかなり危ない

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そして、ナルシストは他者の弱みに焦点を当てることで、自分の弱みを視界に入れないようにします。要は、他者の弱みを批判して、その人に不安と劣等感――ナルシスト自身がまさに感じたくない感情――を押しつけるのです。

一方、ナルシストの中には、自分の価値を引き上げるために逆の戦略を選ぶ人もいます。「自分と親密な間柄である人を理想化する」という戦略です。このような人は、すばらしいパートナーや優秀な子ども、影響力のある友人を持っていることをすごく自慢します。

また、「理想化すること」と「価値を引き下げること」の両方を行う人も多くいます。ですから、新しく知り合った人や恋人などをまずは理想化し、後にその人の価値を引き下げ、見捨てるといったことも珍しくありません。

「おとなしい」ナルシストもいる

いずれのタイプであっても、ナルシストであれば、自分の能力や所有物、活動について自慢したがります。ただ、必ずしもそうした自慢を声高に、大騒ぎして行うわけではありません。軽い調子であらわにする、おとなしいナルシストもいます。このタイプの人は、知識人によく見られます。

しかし、ナルシストは魅力的な側面も持ち合わせています。とてもチャーミングで、親切で楽しい人もいるのです。また、カリスマ性のある人もいます。ナルシストには成功に対する強い欲求があるため、仕事で出世して名声を得る人も大勢います。特別な何かになるための彼らの努力は、報われることも多いのです。そのため、自己肯定感が低く、依存傾向のある人がナルシストの虜になることがあります。

ナルシストのパートナーが自己肯定感の低い、依存傾向のある人の場合、ナルシストの言葉の攻撃を甘んじて受け入れ、ナルシストの期待に応えようと熱心に頑張ります。ところが、そのパートナーがいかに“おとなしく”ふるまっても、ナルシストの攻撃は収まりません。なぜなら、パートナーの行動によってナルシストの「認識のゆがみ」を変えるのは、不可能だからです。

このナルシストの行動は、2つの「認識のゆがみ」から成り立っています。1つは、ナルシストがパートナーの小さな弱みをルーペで見るように拡大して認識していること。もう1つは、ナルシスト自身の弱みを大幅に縮小して認識していること、です。

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