東洋経済オンラインとは
ビジネス #自動車最前線

スバル「アイサイト」はこんなにも徹底している 生みの親に聞く先進技術の歩みと将来の可能性

19分で読める
2/7 PAGES
3/7 PAGES
4/7 PAGES
5/7 PAGES
6/7 PAGES
7/7 PAGES

柴田:よって、技術はこれからも進歩させなければならないと思っています。そのうえで、クルマを運転していただくドライバーさんたちの意識も含めて相乗効果をもたないと、なかなかこれ以上は事故を劇的に減らしていくのは厳しい。これが実情です。

現在、われわれのアイサイトではシンプルな追突事故は大きく防げるようになりましたが、複雑な事故形態にまで対応しきれていません。仮にコストや工数をたくさん掛けて技術を作り上げたとしても、残念ながら100%防ぐことが難しい。この先は、新たな技術を開発しても、分母である事故件数が減っているなかでの削減効果は徐々に目減りしていきます。

高い性能をもった先進安全技術の価値は誰もが認めるものの、お客様からすればクルマの販売価格に反映してしまうため、やはり普及しない。

難しい課題にこそブレークスルーの原点がある

――スバルが過去、ADA車両の販売で歩んだ道ですね。

柴田:そうです。ただ、それを世に送り出し続けなければ事故は減りません。まさにスパイラルです。よって、われわれができるのは徹底的に知能化を進めることです。難しい課題にこそブレークスルーの原点があるので、まずは知能化で徹底的にそこを詰めます。

ADAの追従モニター ディスプレイ(2003年)(画像:SUBARU)

その知能化にはAIを採り入れ、新たなブレークスルーを目指す。世の中にあるAI技術を右から左に持ってきて何ができるか……、ではなくてわれわれが徹底的にAIを駆使して判断し、そのうえで知能化した先進安全技術を作り出していく。過去、アイサイトの開発で体験してきた、“深いところに入っていく”ことを再度、行います。これを繰り返すことで次の道が見えてくると信じています。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

ものを見て考え、独創のアイデアを加えて作りだし、その結果を判断する。このプロセスは大切で、さらに新しいことへのリサーチも重要です。これはアイサイトづくりで行ってきた手法です。この先はSUBARU LabでAIに特化した開発手法を加えて、ステレオAIとして成し遂げたい。自問自答を繰り返しながら、新たな出口を探すことで、次へと突き抜けようとしています。

そのほかアイサイトの主な歩み

  • 初代ADA搭載「レガシィ・ランカスター」(1999年) 初代ADA搭載「レガシィ・ランカスター」(1999年)
  • ADAに追加されたミリ波レーダー(2003年) ADAに追加されたミリ波レーダー(2003年)
  • ステレオカメラにミリ波レーダーを追加(2003年) ステレオカメラにミリ波レーダーを追加(2003年)
  • ADAシステム状態を示すディスプレイ(2003年) ADAシステム状態を示すディスプレイ(2003年)
  • SIレーダークルーズコントロール(2006年) SIレーダークルーズコントロール(2006年)
  • レーザーレーダーのディスプレイ表示(2006年) レーザーレーダーのディスプレイ表示(2006年)
  •  SIレーダークルーズコントロール搭載車(2006年) SIレーダークルーズコントロール搭載車(2006年)
  • 前走車を追従する際のイメージ(2006年) 前走車を追従する際のイメージ(2006年)
  • 初代アイサイトのシステムイメージ(2008年) 初代アイサイトのシステムイメージ(2008年)
  • 初代アイサイトのシステムイメージ(2008年) 初代アイサイトのシステムイメージ(2008年)
  • 初代アイサイトの作動イメージ(2008年) 初代アイサイトの作動イメージ(2008年)
  • 初代アイサイト搭載車(2008年) 初代アイサイト搭載車(2008年)
1/
  • 初代ADA搭載「レガシィ・ランカスター」(1999年)
  • ADAに追加されたミリ波レーダー(2003年)
  • ステレオカメラにミリ波レーダーを追加(2003年)
  • ADAシステム状態を示すディスプレイ(2003年)
  • SIレーダークルーズコントロール(2006年)
  • レーザーレーダーのディスプレイ表示(2006年)
  •  SIレーダークルーズコントロール搭載車(2006年)
  • 前走車を追従する際のイメージ(2006年)
  • 初代アイサイトのシステムイメージ(2008年)
  • 初代アイサイトのシステムイメージ(2008年)
  • 初代アイサイトの作動イメージ(2008年)
  • 初代アイサイト搭載車(2008年)

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象