「教育虐待の予兆」親が言いがちな3つのフレーズ 中学受験で見える「親自身の人間的未熟さ」

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おおたとしまさ/育児・教育ジャーナリスト。「子どもが“パパ〜!”っていつでも抱きついてくれる期間なんてほんの数年。今、子どもと一緒にいられなかったら一生後悔する」と株式会社リクルートを脱サラ。育児・教育をテーマに執筆・講演活動を行う。『名門校とは何か?』『ルポ 塾歴社会』など著書多数
中学入試本番を控え、秋頃から12月にかけては、受験生の親子にとって「魔の月」とも言われる。やる気がないように見える子どもにいら立ちを募らせ、つい暴言をはいてしまったり手が出たり。自分はなんてひどい親なのだろうと自己嫌悪に陥ることもあるかもしれない。
この難しい時期に、親として心がけておくべきことはなんだろう。教育虐待に突入してしまう家庭と、そうでない家庭では、どんなところが分かれ道になるのか? 中学受験や親の悩みに詳しい専門家3人のイベントから、受験を控えた「魔の月」に心がけておきたいことを全3回に分けてお届けします。
今回は、育児・教育に関して多くの著作があり、教育虐待についての第一人者でもあるジャーナリストのおおたとしまささん。
(1回目は、保護者の信頼があつく予約が絶えない中学受験専門カウンセラー、算数教育家の安浪京子さん、2回目は毎年2500人以上の親の悩みに向き合う教育デザインラボ代表理事、Mama Cafe主催の石田勝紀さん

教育虐待とは何か?

教育虐待とは、子どもの意思に反して受容限度を超えて勉強させること。そして精神的、肉体的にも回復できないほどの苦痛を与えることです。その前提には、親が受験や人生の選択において「あなたが進むべき道は、私がすべて知っているから従いなさい」という、本人の意思の無視、もしくは軽視があります。

その状況がずっと継続していると、当然子どもは傷つきます。そして、その傷の回復が追いつかないほどにダメージを与え続けてしまう、それが虐待です。

教育虐待の状態が続いてしまった子どもの反応には、性差もあります。中高生の男の子の場合は、大人に対する反抗的な態度や万引きなどの軽犯罪という形で現れるケースがあるようです。女の子の場合には摂食障害などの症状として現れることがあります。いずれも、親子関係に行き詰まってしまい、無意識に第三者の介入を求めてSOSを発しているのだととらえることができます。

そのまま社会人となった場合、精神疾患で会社に行けなくなってしまうなどの社会不適合を起こしてしまったり、自分の命を危険にさらしてしまったりということも起こりえます。子どもに無理をさせても中学受験さえ乗り切ればなんとかなる、とは決して思わないでほしいです。

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