中学受験目前「魔の月」に気をつけたい危険な兆候 安浪京子先生が語る「やりすぎ」はこう起こる
「子どもに手を上げる」は、受験生の親なら誰もが経験?
中学入試本番を控えた、6年生の秋頃以降は、立て続けの模試でさまざまな判定を出されます。塾では過去問演習が始まり、親は受験校の絞り込みに必死になる時期です。このラストスパートの時期、親は「ここまで頑張ってきたのだから……」と、子どもにさらなる必死さを望みますが、実際は疲れや反発心も出てくる時期。親子の衝突が起きやすく、親たちがもっとも悩む時期にもなります。
そんな中で、ついヒートアップして、子どもにテキストを投げつけてしまったり、暴言をはいてしまったりと、後悔する親御さんも少なくありません。私が実施したアンケートでも、「テキストを投げたり、捨てたりしたことがある」という質問には、「ある」と答えた人が47%。「子どもに手を上げたことがある」という質問では、「ある」が52%、という結果でした。
むしろ、この時期に「修羅場を経験しない家庭はない」と言っても過言ではないでしょう。だからこそ、親にとって今まで知らなかった自分が出てくる「魔の月」と言えるのかもしれません。
アンケートでは、参加者の皆さんに「これって虐待かも?と思った瞬間」についても聞きました。心をえぐるようなつらい質問だったかもしれませんが、多くの方が具体的に書いてくださりありがたかったです。
そこからは、大きく分けて「暴言をはいてしまったとき」「手を上げてしまったとき」「強制したとき」の3つが、親が最も虐待だと危惧している行為だということでした。
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