街づくり「できるだけ小さく」始めるのがいい理由 まずは空き地に「ベンチ1つ」置くだけでいい

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“小さくはじめて大きく育てる”まちづくりの方法(写真:二匹の魚/PIXTA)
「まちづくり」や「まちおこし」というと、莫大なお金と労力がかかるものだと思いがち。ですが、全国の地方でまちづくりを手がける経営コンサルタントの小林大輔さんは、お金も、人脈も、知名度もなく、大きな「ハコモノ」を造るのが難しい地域であってもまちづくりははじめられると言います。
小さな団体や個人からでもできる、“小さくはじめて大きく育てる”まちづくりの方法を小林さんに聞きました。
※本稿は『まちづくり戦略3.0 カネなし、人脈なし、知名度なしでも成功する「弱者の戦い方」』より一部抜粋・再構成してお届けします。

都市計画を立ててからはじめるから失敗する

まちづくりに必要なコンセプトやそこにひも付く建築物、さらにはまちの風景などを先に描いて、そこからまちの全体像をつくっていく都市計画は、建築を中心としたまちづくりの基本ではあります。ただ一方で、地域を活性化させたいのであれば、いきなり都市計画を用意しても、うまくいくとは限りません。

とくに、ヒト・モノ・カネもだいぶ限られたところでは……。

むしろ、用意したマスタープランに固執してしまいがちになり、そこにヒト・モノ・カネの多大な支出を伴うため、取り返しのつかない失敗となってしまうケースもあります。これからのまちづくりでは、そうした事態を避けなければなりません。

そこでまずは、「まちづくり」に対する発想から変えていきましょう。つまり、まちづくりに対する「大きなものをつくらなければ」という考え方を、根本から見直していくのです。たとえば、まちの大きさの定義についてです。

「まち」といえば、複数の商業施設があり、住宅街があり、病院や公共施設、そして整備された道路や街路樹などが立ち並ぶといった風景を思い浮かべるかもしれません。

ですが、最初から複数の建物、たくさんの人、公共施設などを見越して計画を立てるのではなく、小さくはじめて大きく育てていくこと。それこそ、まずは「人が集まる場所」を、ファーストステップにしてみましょう。

その土台となるのは、「10以上のアクティビティー(活動)がそろうプレイス(場所)」です。

アクティビティーの種類としては、買い物や食事、読書、スポーツ、エンターテインメントまで、さまざまなものがあり、その中から、各地域や場所に合うアクティビティーを選ぶことが、最初の行動になります。

こうしたアクティビティーを用意するだけで、まちづくりの第一歩を踏み出すことが可能です。「それだけでいいの?」と思った方もいるかもしれませんが、このくらいハードルを下げてこそ、大きな失敗を避けながらまちづくりをスタートできます。

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