脱・人気取り。ネットメディアはどこへ行く?

ツイッター創業者のひとりが考える、次世代メディア

まず、ミディウムは一定の長さのまとまりのある文章を書く人々のためのプラットフォームとなっている。そこですでに、何でもいいからお手軽にアップしようというだけの意図で書かれたものは、落第だ。

そのうえで、スピードと量よりも「クオリティ(質)」を尊重する。また、ランキングでトップに表示されるのも、こうしたことを重視するコミュニティが「お勧め」と選んだブログの文章だ。単なる人気取りが上位にくるというのではない方法を模索しているようだ。

とは言え、ミディウムにはお堅い内容ばかりが並んでいるわけではなく、起業や時間管理に関して「私が学んだ方法」とか、「女性が40歳になるとわかること」といったような、体験談やハウツーっぽいものもある。多くに共通しているのは、「パーソナル」な視点から書かれたものだということだろう。

ミディウムに投稿するのは一般のユーザーと共に、ミディウムが報酬を出しているジャーナリストやライターもいる。最近、「プラッティシャー」という名前で呼ばれる、プラットフォームかつパブリッシャーという新しいタイプのメディアでもあるのだ。

ウィリアムズは、インターネットで成功を収めるための基本を次のように説明している。「人々の願望、それも昔からある願望を取り出し、それを現代のテクノロジーを使って実現しやすくする」。

いいものを書きたい、いいものを読みたいという人々の願望を、ノイズや人気取りがあふれる中で進化させることができるか。ビジョナリーのウィリアムズの実験は続いている。

 

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