規制の失敗が生んだ“原油流出”という悲劇--ケネス・ロゴフ ハーバード大学教授

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 金融業界はすでに新しい規制は過大であると警告している。それは意図せずして、成長を急激に阻害するおそれがある。そして、まもなく私たちは原油だけでなく、エネルギー政策に対して同じ懸念に直面することになるかもしれない。

巨大な利害関係が存在することを考えれば、気候変動に関するコペンハーゲン会議と同じように、国際的な合意を形成するのは難しいだろう。長期的な成長を抑制する余裕のある先進国は、具体的な行動を示してリードすべきである。

技術と複雑さ、規制の間のバランスは21世紀の世界が直面する最も大きな課題の一つであることに疑問の余地はない。事態が悪化するのを眺めている余裕などないのである。

Kenneth Rogoff
1953年生まれ。80年マサチューセッツ工科大学で経済学博士号を取得。99年よりハーバード大学経済学部教授。国際金融分野の権威。2001~03年までIMFの経済担当顧問兼調査局長を務めた。チェスの天才としても名を馳せる。

(週刊東洋経済2010年7月17日号)

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