「独立1年目」の人が陥りがちな典型的な失敗2つ

「自分にしかできない」を追求しすぎるのはNG

独立に成功する人と成功しない人の差とは何でしょうか(写真:YUJI/PIXTA)
前回の記事『「独立」に失敗する人・成功する人3つの決定的な差』では、私や知人の失敗体験を交えた「独立の落とし穴」と「未来事業への投資」について語りました。
拙著『個人事業主1年目の強化書』でも詳しく解説していますが、今回はそれらをもう少し掘り下げ、より実践的なナレッジに落とし込んだ話をしたいと思います。

「請負派」か「独立派」でいくかを見極める

個人事業主にとって、「仕事の獲得方法」はとても重要です。あまり考えず、「業界の慣習」に従ったまま仕事をはじめてしまうと、その流れに逆らえないことも少なくありません。

仕事の獲得方法は大きく2つに分けられます。1つは発注元から請け負うタイプ。もう1つは、自ら顧客を創造する独立タイプです。一概にどちらがよいというわけではなく、まず両者の「違い」を明確に理解することが大切です。

では、それぞれの特徴を紹介していきましょう。請負派は安定して定期的に仕事を発注してくれる発注主がいれば、十分に仕事として成立します。しかし、それと引き換えになるのが、価格の決定権です。

さらに、その業界に歴史があるほど、業界の慣習のもとに下請けになりやすい特徴があります。一度引き受けた価格を上げていくのは、とても難易度が高いです。そのため、請負派はスキルを高めて圧倒的な能力を売りにするか、徐々に独立派の領域を広げていく努力が必要になります。

一方、独立派は自由に価格を設定できるものの、顧客を自ら開拓しなくてはなりません。「1対5の法則」という言葉があるように、新規客の開拓は継続顧客のフォローの5倍コストがかかるといわれています。

また、顧客との取引をどのように継続させていくかを自分で構築(メンテナンス)しなくてはなりません。この部分をあいまいにしたりおろそかにしたりすると、毎月のように新規客を追い求める「負のスパイラル」に陥ります。

次ページ少しずつ独立の領域を模索していく
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