住む場所の変化が「シン・街道資本主義」を生む訳 「街」のメディア化が導く「鉄道資本主義」の終焉

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日本でも有数のショッピングモール街が国道16号線沿いに広がっているJR横浜線の古淵駅周辺(写真:筆者提供)

いま、人類全員は「だれでもマスメディア時代」に生きています。

「メディア」というと、通常、私たちはマスメディアを連想します。

旧来のマスメディアといえば、テレビやラジオ、雑誌、新聞といった4大マスメディア。書籍や映画などもマスメディアといえるでしょう。

そんなメディアの世界が、インターネットの登場以来激変しています。従来のマスメディアの衰退だけではありません。もっと大きな変化は、あらゆる人間がその気になれば、マスメディア化してしまう時代になった、ということです。

メディアの「生態系」が変わった

メディアは3つの要素で成り立っています。

1つは、コンテンツ。伝える中身ですね。テレビやラジオでいえば番組、雑誌や新聞でいえば記事がコンテンツです。

2つめは、プラットフォームです。コンテンツを流通させるためには、それぞれのメディア専用のプラットフォームが存在します。テレビやラジオでいえば放送技術、雑誌でいえば印刷技術と取次から書店にいたる流通網、新聞でいえば、自社の印刷工場そして販売店による宅配網がプラットフォームです。

3つめは、ハードウェアです。私たちは超能力者ではないので、コンテンツを以心伝心で脳内に取り込むことはできません(映画『マトリックス』や『攻殻機動隊』のように、将来はできるようになるかもしれませんが)。テレビならば、テレビ受像機、ラジオならばラジオ受信機、雑誌や新聞ならば、紙の束である、皆さんが手に取れる雑誌や新聞そのものが、メディアコンテンツを「再生」するハードウェアです。

それぞれのメディアは独立した「生態系」に属していました。テレビも、ラジオも、雑誌も、新聞も。ところが、インターネットの登場と普及により、マスメディアの世界は様変わりしました。

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