東洋経済が全国の812都市を対象に20の指標に基づいて評価した「住みよさランキング2021」。「全国総合トップ50」に続いて、地域ブロックとそのブロックの都道府県に絞り込んだランキングを計3回に分けて紹介する。
今回紹介するブロックは「関東」と「北海道・東北」。なお、住みよさランキングの算出に用いた「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」の各視点や、算出基準となっている各指標の詳細は「『住みよさランキング2021』全国総合トップ50」で説明している。
【2021年7月16日11時38分追記】初出時、表記の一部に誤りがあったため、ランキング表を一部修正しました。
関東ブロックは東京都がトップ3を独占
関東ブロックの1位は武蔵野市(東京)、2位は文京区(東京)という結果になった。武蔵野市は全国順位で2位、文京区は同3位に入っており、詳細は6月16日配信の「全国総合トップ50」を参照いただきたい。
3位になったのは渋谷区(東京)。長らく若者の街として知られる同区は近年、渋谷駅を中心に再開発が行われている。再開発でオフィスフロアを持つ近代的な高層ビルが建設され、ビジネスの街へと変貌しつつある。
医療・福祉など「安心度」は前回と同じく低位で、とくに指標の「20~30歳女性人口当たり0~4歳児数」は最低偏差値の30を記録している。しかしながら、飲食店数や小売店店舗面積などの「利便度」は前年同様に全国1位だ。
納税や住宅地価などの「富裕度」は前年から横ばいの53位となった。快適度については前回の全国107位から同64位へとランクアップし、低位の「安心度」を他の視点が補うかたちとなっている。
4位にランクインしたのは印西市(千葉)。千葉ニュータウンがあり、1996年に市制施行した新興都市。2019年に「住みよさランキング」の評価指標を見直す前は、7年連続で全国1位だった。今回は「快適度」「富裕度」の順位を上げ、ブロック順位は前回9位からランクアップしている。全国順位では、前回から14上げて18位となった。
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