「インターンシップで印象の良かった企業」調査で、ニトリが2位に登場したのは2020年卒だ。2021年卒で1位になり、今回の2022年卒対象調査でも1位である。しかも、票数で2位以下の企業に2倍以上の差をつけている。ニトリは70票、2位の三井住友海上火災保険は31票、3位の東京海上日動火災保険と楽天グループは26票だ。もう1つの特徴は、理系の支持だ。理系12票だが、10位までの企業では最多の票数だ。
2年連続トップの理由
ニトリの知名度は高い。身近な家具や日用品の専門店として学生も利用している。ただ、数年前まで新卒の就職人気ランキングなどで見かけることはなかった。ところが、インターンシップ好感度調査で2年連続のトップである。「ニトリのインターンシップはおもしろくてためになる」という口コミは静かに広がっていき、来年度以降も多くの学生が参加するだろう。
事業内容を一方的に説明するのではなく、自己分析や就活の進め方などが網羅されている。
「就活の進め方からレクチャーしてくれるサマーインターンだった。就活生を一から応援してくれる姿勢が伝わってきた」(文系・早慶クラス)
もう1つの特徴は、フィードバックだ。人事は参加学生を細かく観察して適切な助言を行う。また、リクルーターもついており、バックアップ体制も万全だ。そして、インターンシップの後半で社長が登場する。親しみの感情を生み出すのは人とのつながりだから、好感度が高いのは当然だろう。あるプログラムは、4部署に分かれ4時間のグループワークで行われている。すべてに参加すると4日間かかる計算だ。
「社長も参加する。長期間のインターンシップでやりがいがあった。リクルーターがついて、会社の理解も深めることができた」(文系・上位国公立大)
「部門ごとに4時間ほどのインターンシップが開かれており、自分の興味のある部門のみ参加でき、社員さんからのフィードバックがよかった」(文系・上位私立大)
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