「ど田舎」の秋田・五城目町に学ぶ地方再生

カギは世界水準の教育とブランド木苺、豊かな自然

渋澤 五城目町が抱えている問題って、今の日本の地方が抱えている問題そのものですよね。高齢化が進み、人口が減少して経済が地盤沈下していく。そこをどう乗り切っていくのかということを、今回は実際に秋田県で活躍しているお二人にも話を伺いながら、地方経済を復活させる方策などを考えてみたいですね。

中野 そのお二人ということで、まずは秋田銀行の宮越さん。

宮腰 私はもともと草食投資隊のセミナーなどに参加していて、昨年末からはレオスの「ひふみプラス」を扱うことになり、その縁もあって、今、この場にいるわけですが、この五城目町の出身です。

秋田県は今、世界一の高齢化率なのですが、五城目町はその秋田県の中でもトップクラスの高齢化率です。ということは、世界の中でも高齢化が進んだ町のひとつということになります。「課題先進県」ですね。どうやったら五城目町を活性化できるのか。それを長期投資やベンチャー育成などを通じて実現できたらと考えています。

中野 もうお一方は、ハバタク株式会社の代表取締役である丑田さん。

丑田 よろしくお願いします。

宮腰丑田さんはもともと東京で起業されていた方なのですが、今年4月に家族を伴って、秋田に移住してきた方です。

藤野 なぜ、また秋田に移住しようと思ったのですか。

丑田 1年半前にこの五城目町に来たのですが、日本の原風景が残っているところに共感したのです。食事も、季節のものを分け合って食べるなど、昔の日本の人間関係が残っています。それがとても魅力に感じられ、気づいたら家族もろともここに移住してきたというわけです。

宮腰 ハバタクという会社が五城目町に来たことで、ちょっと面白い化学反応が出てきているのですよ。

中野 ハバタクって、どういうビジネスをしているのですか。

丑田 大きく分けて2つの事業分野を持っています。

ひとつは教育分野で、国境を越えた学びの場を創造していくための企画立案を行っています。それともうひとつは、働き方を大きく変えていくためのコンサルテーションです。

ここ五城目町の他に東京とベトナム、米国に拠点を設けていて、国境を越えて新しいビジネスを生み出すためのプロジェクトにも携わっています。要するに、教育にしてもビジネスにしても、国境を越えて羽ばたける人たちのサポートをしていくというのが、ハバタク株式会社のミッションです。

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