東大生が心底オススメ「本当に勉強になる本」3選 偏差値35から東大生の僕が学んだ「本の選び方」
次にご紹介したいのは『日本につけるクスリ』という本です。
これは、元総務大臣の竹中平蔵さんと、株式会社リディラバの代表の安部俊樹さんの対談をまとめた書籍で、そのタイトルのとおり、日本のさまざまな社会問題に対してのお2人なりの解決策が描かれています。
僕がこの本を選んだ理由は、安部俊樹さんのプロフィールでした。
安部さんは「社会問題に日本一詳しい男」と呼ばれる人だそうです。社会問題を体感し、考える「スタディツアー」を企画する会社を運営している方で、僕にとっては東大の先輩にあたる人です。
そんな人なのですが、14歳の時には非行少年で、実家を追い出されてしまうほどだったのだとか。その時の経験を「自分自身が社会問題だ」と語っていらっしゃるのですが、そんな人だからこそ見える視点で、今度は社会問題の解決策を考える側に回っていらっしゃるのです。
人生の振れ幅がある人の話って、面白いですよね。つらい時期も嬉しい時期も乗り越えた先からしか見えない地平もあるのだと思います。そんな人の考え方だからこそ、この本は面白いですし、勉強になります。
特に面白かったのは、都市部と地方部との地域格差の問題を「重要なのは『意欲格差』で、やりたいことがある人・意欲的な人が都会に行ってしまい、そうでない人が地方に残ってしまう」という話でした。
経済的な支援やインフラの整備などの目に見える格差の是正を進めても、モチベーションという目には見えないものがボトルネックになってしまう場合が多い……ということは、非常に納得できる話で、興味深い視座でした。
マネーの最前線で闘った著者が語る「お金の本質」
最後にご紹介したいのは、『お金のむこうに人がいる』という本です。
これはゴールドマン・サックス証券で約16年間、何千億円・何兆円もの取引を行った後、会社を辞めて教科書の執筆などのお仕事をされてきた、田内学さんが書いた書籍です。
この人も僕にとっては東大の先輩にあたる人なのですが、16年間、僕らがまったく想像できないような金額のお金をずっと取引していた人だからこそ、この人の言葉には大きな信頼感があります。
この本はタイトルのとおり、田内さんのお金に対する考え方を綴った書籍なのですが、その考え方が独特で、かつ確かに本質的だと思うものでした。
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