東大生が心底オススメ「本当に勉強になる本」3選 偏差値35から東大生の僕が学んだ「本の選び方」

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例えばこの本では「ピラミッドの建設にはいくらかかったのか?」という質問が書かれていました。「いくらだろう? 新国立競技場が1500億円だから、それくらいかな?」と思ったのですが、実はかかったお金は0円だというのです。

今、あのピラミッドを作ろうとすると1250億円程度で建設できるそうですが、それは重機などを使った場合の話で、完全手作業となると4兆円はかかってしまうのだとか。

それでも当時のエジプトでは1銭もお金を払うことはなく、働いた人には食料や衣類・ビールなどが振る舞われていたのだと言われています。

ここからわかることとして、この本では「予算を確保すれば、お金さえあれば何かができると考えるのは間違いだ」と語られています。

お金が商品に変わったのではなく、お金が労働に変わり、労働が商品に変わったのだ、と。商品は労働によって作られるのであって、お金を使うときには必ず、その向こう側にいる「人」を想像しなければいけないんだ、と。

これは確かに、普段ただ生活しているだけではなかなか気づけないことです。お金というものを大きな枠組みで、マクロなスケールで見ないと見えてこないことだと言えます。

同じものを見ていても、立場によって見え方・考え方は全然変わってきます。この本のお金に対する考え方は、それを教えてくれるものだったと強く感じました。

自分とは違う人を「真似る」と「学び」が大きい

いかがでしょうか?

頭がよくなるために必要なのは「真似ること」だと僕は思っています。「まなぶ」という言葉は「まねぶ」という言葉から派生した言葉であるという説があるわけですが、まさにそのとおりです。

そして、どうせ考え方を「真似る」なら、自分と似たような考え方をする人を真似るのはもったいないです。自分とはまったく違う経験をしてきた人を真似たほうが、てっとり早く多くのことを「学べる」はずです。

みなさんもぜひ、そうした考えを持って読書をしてみてください。きっと新しい発見が得られるはずです!

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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