ラベルには、3つの検証機能がある。
② 絵柄切り替え機能…ラベルを回転させると絵柄がチェンジする
③ フィルター検証機能…専用フィルターで潜像が出現、フィルターを回転させると潜像パターンが白黒反転する(専用フィルターが必要)
一般の人でも、現物を手にした時には①②で確認は容易だ。しかし用品協会の調査によると「一般ユーザーのラベル認知度は20~50%」といい、模倣品に対する一般の意識はまだ低い。
模倣品は確かに精巧に「真似」しており、ロゴの刻印の大きさが少し違ったり、色味が少し違ったりなど、正規品と並べて比較しながら見ないと区別できないものが多い。用品協会では、ホームページに模倣品についてのコーナーを立ち上げ、対策ラベルのチラシなども見られる。気になる方は参考にしてみたい。
クラブ買い取りで模造品が持ち込まれることも
実際の模倣品と対峙する現場、ゴルフフェアで模倣品の注意喚起をしていたゴルフパートナーの販促企画課に現状を聞いてみた。同社は全国に400店舗を持ち、一般からのクラブの買い取りを行っており、模倣品が持ち込まれることがある。
――どのぐらいの数の模倣品が持ち込まれていますか。
本社に連絡があるだけで月20~30件ですが、これは精巧につくられていて店舗で判断がつかず、メーカーへの問い合わせも必要になってくるケース。連絡のないものも合わせると月70~80件は持ち込まれていると考えられます。
――持ち込まれた模倣品はどう処理しますか。
引き取りはしません。クラブとしては使えるので、その後のことはお客様に決めていただいています。
――模倣品の出どころは?
オークションサイトやフリマサイトなどで購入した方が多いようです。日本国内での個人間売買はそう問題ではないのですが、海外が絡む個人間売買のサイトが多いようです。
――どこでつくられていると考えられますか。
模倣品のほとんどは中国だと思われます。サイトの監視はしているのですが、多数の出品があると、量的に怪しい。製造も組織的だと思います。
――知らずに出品、購入する方が多いのでしょうか。
模倣品とわからずに買ったものを出品するケースもあるでしょうが、製造元に近い人が出品することが多いと思います。
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