――模倣品の見分け方は?
模倣品対策ラベルが張られているのは大丈夫だと思いますが、すべて正規品といえません。ラベル自体が模倣の可能性もありますので。店舗では、買い取りにあたってはさまざまなチェック項目があり、刻印されているロゴや形、重さ、においなどで調べています。
――におい?
とくに接着剤です。シンナーのにおいが強いとか。正規品はにおいがあまりしない。
――一般の方では判別が難しいですね
ネットで購入する場合は写真だけ見てなので、専門家でも見分けるのは難しいです。以前は見たらすぐ模倣品とわかるような品質でしたが、今はどんどん精巧になって、品質が向上しています。ネットでは多くの危険が潜んでいます。正規品を買うか、しっかりチェックしている中古販売店で購入したほうがいいでしょう。
――模倣品は使用に耐えられますか。
模倣品と知らずに使っている方もいます。ただ、安全に使用できるクラブかどうかのチェックがされているとは思えません。万が一の事故の場合は正規品だと(原因を)追えるのですが、模倣品は無理です。
――模倣品になりやすいブランドなどはありますか。
やはり、人気のあるもの、高価なものが多くなります。正規品の価格が安い物は模倣品も出てきません。
どこから購入するのか、あらためて注意が必要
コロナ禍で、感染リスクが低いとみられるゴルフが見直されて、若い世代でもゴルフを始める人が増えているのは、この連載でも紹介している。練習場で始めた人たちが、自分のクラブを買うにあたっては、ネットで購入するケースもとくに若い世代には多いだろう。当たり前のことではあるが、どこから購入するか、にあらためて注意が必要だ。
気になる話がある。コロナ禍で、昨年は中国を生産拠点とするメーカーの正規品製造が滞った時期もあった。その影響が模倣品にもあるのか、現在出回っている模倣品は、コロナ以前のモデルのものがほとんどだという。
しかし、中国はコロナを抑え込んだと喧伝している。ということは、模倣品工場も動きだしているのだろう。すでに2021年の人気モデルも出始めているという情報もある。
「模倣品でも使えるならいいや」という人もいるかもしれないが、事故があったときの責任は大きい。「安心・安全」はコロナ禍で政府や自治体が事あるごとに使ってきて耳慣れしてしまった言葉だが、ゴルフ用品、とくに思い切り振り回すクラブは「安心・安全」なものを選びたい。
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