ゴルフのプロツアーでは、トーナメント1試合に勝てば、会社員の平均年収の数倍の賞金を得られる。ちなみに、今年のマスターズで日本男子選手として初めてメジャー優勝した松山英樹の優勝賞金は207万ドル、日本円で約2億3000万円。これだともう生涯収入に近いぐらいだ。
賞金だけ、とは言わないが、そんな「夢」があるのがプロゴルフという職業。自分の技術でかなえられる可能性がある。
このコラムでも何度か書いているが、そうした夢をかなえられている選手は、多くはいない。日本のプロゴルフは、レギュラーツアーと呼ばれる日本ゴルフツアー機構(JGTO)の男子ツアー、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の女子ツアーがある。
常時試合に出場できるのは、毎年顔ぶれが少しずつ変わるが、男女とも100人ほどだろうか。なお、現在行われているツアーについては、2020年シーズンがコロナ禍で試合数が大幅に減ったことから、2021年シーズンと統合して1シーズンと定義されている。
女子は賞金5000万円以上が27人
では選手たちはどれだけの賞金を稼いでいるか。
最新(8月22日終了時点)の賞金ランキングを見ると、5000万円以上を稼いでいる選手は、男子ツアーでは星野陸也の7739万円を筆頭に5人、女子ツアーでは、5000万円以上が小祝さくらの1億7050万円を筆頭に27人いる。1000万円以上は男子ツアーが47人、女子が87人だ。
女子はすでに38試合、男子は17試合が行われている。1試合(3~4日間)の経費は会場への距離などで変わるが、20万円ほどといわれる。ずいぶん稼いでいると感じるだろうか、思ったより少ないと感じるだろうか。
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