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原作者が休載してまで挑んだ“ナンバーゼロ”話
――今回の映画化の話は、いつ頃に決まったものなのでしょうか?
テレビアニメシリーズが放送開始(2012年4月)になった頃には、すでに「映画はどうしましょうか?」といった話はしていました。ただし、どのようなストーリーにすればいいのかが決まらなかったので、実現までには長い時間がかかってしまいました。
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――原作よりも前の話、いわゆる“エピソード0”というような話になったのでしょうか? スピンオフにしようといった話はなかったのでしょうか?
スピンオフというのはそもそも難しいのでは、と思っていました。無理やりスピンオフを作っても意味がない。僕は1話を読んだときに、宇宙飛行士になった(弟の)日々人が会見で語った「僕より先に月面を踏むはずだった人が、今、この場にいないのは残念です」という言葉が気になっていました。彼は何でその言葉を言ったのだろう。それには何かきっかけがあるはずだ、と感じ、それを明かしたいなと思ったのです。そこで今回の映画は「1話より前の0話でいこう。そして映画90分のうちで3回泣かせるものを作ってほしい」とお願いしたのです。
――そこに小山先生を巻き込もうと思ったのは、どういった理由が?
実はテレビシリーズの放送時も、小山先生とは毎週のようにやり取りをしていたのです。たとえばシナリオに付け足した部分があると、「そのキャラクターの個性はどのようなものですか?」といった具合に質問をしてきました。ですから映画もそういう形にしようと思っていたのです。しかし、どうしても納得できるレベルのシナリオにはならなかった。そこで小山さんに「原作を休むことになるかもしれませんが、シナリオを書いてもらえないですか?」とお願いしたのです。
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