人の限界を超えるテクノロジーは「神への冒涜」か ネオ・ヒューマンと「人工流れ星」で考える科学

数億年後の人間は「情報」だけになる?
ピーターさんは、体をサイボーグ化してゆき、脳とAIを融合させて、最終的にはVRの世界に入り込んで生きる未来を描いています。
私も、80歳ぐらいになって、体が動かなくなったら、VRの世界に溶け込んで遊んでいたいなと思いました。私にとっては、それほど想定外の話ではなく、将来的にはこうなるだろうなという「ありえる未来」です。
地球とは違う環境にある生き物が、どのように進化していくかという世界を描いた『地球外生物の世界』(2020年、ネットフリックス)という映像ドキュメンタリーがあります。酸素濃度が高い場所や、気温が高い場所にある植物や動物がどう進化するかを描いたものですが、その中に、超高度に文明が発達した世界がどうなるかというテーマを扱った回がありました。
そこでは、知的生命体が箱の中にいて、すでに生き物の形をしていないと想定されています。そこには脳しかなく、脳と脳をネットワークでつないでいろいろなことを考えながら、エネルギーは外部から取り入れているという世界観です。
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