仕事のトラブルを招きかねない「余計なひと言」 上司や先輩への「了解です」は今すぐやめよう

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無意識に上から目線の言いまわしをしていませんか? 同じ意味でも言い方を変えるだけで「好かれるセリフ」に変えることができます(写真:asaya/PIXTA)

こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャ®」の大野萌子です。

「上司が偉そうで相手によって態度を変えるから、モチベーションが上がらない」「部下とうまくコミュニケーションできない」「同僚に傷つくことを言われるので、会社に行く気が失せる」「オンライン打ち合わせで、先輩にセクハラまがいのことを言われた」ということはないでしょうか。働く人の悩みの9割は、このような「身近な人間関係」の問題であると感じています。

やりがいや充実感を持って仕事ができるかどうかは、働く人たちとの「人間関係」によって決まると言っても過言ではありません。「とっさのひと言」によって、トラブルを招いたり、やりがいにつながったりするものです。

そこで、拙著『よけいなひと言を好かれるセリフに変える 働く人のための言いかえ図鑑』から、働く人の人間関係に役立つ、「よけいなひと言」を「好かれるセリフ」に変える「言いかえ」をいくつかご紹介します。

無意識に「上から目線」の返事をしていませんか?

私たちは、たくさんの人と協力しながら仕事を進めています。ビジネスシーンでは、上司や目上の人には「礼節」をわきまえて、「尊重」と「信頼」の気持ちを示すことが礼儀です。上司や目上の人と話すとき、どんなことに気をつけるとよいでしょうか。たとえば、上司や先輩に返事をするとき、どのようにしていますか?

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×よけいなひと言 「了解です」

◎好かれるひと言 「承知しました」

相手が誰であっても「了解です」「了解しました」という返事しかせず、「了解」が口癖になっている人がいます。

しかし、上司や目上の人、社外の人に対する返事は「承知しました」「かしこまりました」が適切。なぜなら、「了解」は、事情を理解し、認めるという、許可の意味合いが含まれているからです。もし、目上の方にも「了解」を使っているようなら、今日からすぐにでも使い分けたほうがいいでしょう。

「了解」に謙譲語の「いたしました」をつければいいのではと、目上の人や社外の人に「了解いたしました」と言う人がいますが、これも避けたほうがいいと思います。自分より上の立場の人に「了解」を使わないことで、いらぬ軋轢を回避しましょう。

なお、友だちや同僚、年下に対しては、「了解」でもまったく問題ありません。

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