1日1分だけ!記憶力がよくなる「根拠のある方法」 MITの脳科学研究から開発されたメソッド

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

なぜメッシュ(分割の線)の入った写真を見るだけで記憶力が高まるのか?

あなたは物忘れをしてしまったとき、「何で忘れてしまったんだろう」などと思っていませんか?

その認識自体が間違っています。

実は物忘れをしてしまう本当の原因は「忘れたからではなく、そもそも覚えていない」ことにあります。

例えば、家の鍵をどこに置いたか忘れてしまったのであれば、実は思い出せないことが原因なのではなく、鍵を置いたその瞬間の自分の行動に集中していないがゆえに、そもそも最初から覚えてすらいないことが本当の原因なのです。

つまり、記憶力とは「行動への集中力」なのです。

16分割写真では、1枚の写真を分割し、1コマずつに情報を限定して見ることで、「行動への集中力」を科学的に高めてくれるのです。

先ほどのMITの論文は、このことを示しています。この論文では目に入った視覚情報は0.1秒程度で認識されますが、長期記憶化されるにはさらに0.3秒見ることが必要だとのことでした。すなわち、1つの視覚情報を長期的に保持するには、ザーッと見るのではなく、じっと(合計0.4秒以上)注視する必要があるというのです。

まずは例題にチャレンジ

なぜ「16分割写真」で記憶力がアップするのか? それはこれまでも触れたように、「行動への集中力」がアップするからです。

私たちは、目や耳に入ったものはスグ記憶されると思い込んでいますが、それは誤りです。覚える対象に集中して「見る」「聞く」して初めて記憶されるのです。

現代人は情報過多……近年は“持ち歩ける”情報端末であるスマホの普及のために情報の波にのまれ、「行動への集中力」が著しく低下しています。その結果、物忘れに悩む人が増えているのです。

少し試してみましょう。次の写真を30秒見て、その後の質問に答えてください。

例題1
Question
Q1:横断歩道の残り時間は何秒でしたか?
Q2:左の歩道のオレンジのシャツの男性のくつの色は?
Q3:バスの2階の最前列には、何人座っていましたか?
※答えは、以下、逆さに掲載。
次ページ「16分割写真」の例題では
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事