転職&昇進「自分を高く売る人」のシンプルな発想 仕事力では差がつかない!「+α」でコレが必要

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だから、社内で評価されたいと思うのであれば、意識して「目立って」「好印象」を持ってもらうことが重要です。新しいプロジェクトに進んで手をあげる、大勢が出席する会議で積極的に発言をする、公式・非公式な集まりによく顔をだす。そうしたことであれば、アピールが苦手な人でも比較的取り組みやすいのではないでしょうか。

繰り返しになますが、実力を軽視していい、というわけではありません。しっかりと実力をつけたうえで、でもそれだけではダメですよ、という意味なのです。

西村:私が勤めていたDeNAという会社は、ゲーム事業が中心の会社です。

西村マサヤ(にしむら・まさや)/EPIC DAY代表。Red Bullにてブランドマーケティングを学んだ後、2016年DeNA新卒入社。 健康経営の推進やヘルスケアアプリのプランナー、新規事業立ち上げを経て、2019年より疾患啓発事業の責任者や岡村信悟COO(現CEO)直下の全社変革プロジェクトリーダーを経た後、2021年EPIC DAYを創業。 個人のTwitterアカウントはフォロワー1.6万を超える(写真提供:西村マサヤ)

でも、私はあえてメインストリームを避けて、ヘルスケアの部門などを渡り歩いてきました。なぜならメインストリームには強敵が多すぎて、勝てるわけがないと思ったからです。結果として、COO直属のプロジェクトのメンバーに選ばれるなど、いろいろと面白い経験を積むことができました。

一般的には、それぞれの会社のメインストリームでキャリアを積んだほうが、5年後のキャリアの期待値が高いと感じる人が多いように思うのですが、井上さんはどう思いますか?

井上:もちろん、メインストリームを行くのも、傍流を行くのも、どちらも一長一短があるように思います。メインストリームに行ったほうが安心なので、気がつきにくいかもしれませんけれど、あえて傍流を行くというのも作戦として十分、検討に値すると思います。

メインストリームの事業は船頭がたくさんいるので、1人で決められる領域が狭くなる一方で、大きな組織の中で育っていくための政治力や社内を説得する力がつきやすい。

傍流を行った場合は自分の責任領域が広くなるので、自分の責任で最終決断する経験をもちやすい。将来、独立を考えている人には、傍流を選ぶメリットが大きいと思います。

「伸びている業界」を選ぶことが最も大切

西村:続いて転職について話していければと思います。

井上さんはニュージーランド航空、アウディ、Yahoo!など数社を経験されていますが、伸びている業界、伸びそうな業界かどうかということは意識していましたか?

井上:かなり意識しています。簡単な市場調査をするくらいです。なぜなら、戦う市場を決めるのが、キャリア形成にとって何よりも重要だからです。

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