「妻の高学歴を自慢に思える夫」の幸せを呼ぶ思考 「補いあえる夫婦」関係はこうして生まれる

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「そこでは特に何も言われませんでした。でも、そのうちにお互いの親のところに挨拶に行こうという話になったんです。私の実家は東北にあるので、泊りがけで行くことになります。それって、そういうことですよね」

意外な場所でのプロポーズ

つまりは婚約である。そのままの流れで結婚に至った。春香さん、37歳のときである。大輔さんからのプロポーズはなんと結婚式の2次会だった。

「司会が面白い方で、『新郎はなんとまだプロポーズをしていないそうです!』と50人の前で盛り上げてくれたんです。そのときに彼から『結婚してください』とみんなの前でしっかり言ってもらい、いい思い出になりました」

結婚してから1年間ぐらいは落ち着かない日々が続いたと春香さんは明かす。当時、春香さんは自治体の施設で契約社員として働いていて、出勤日も時間もバラバラだったからだ。

「遅番だと帰りが夜の11時すぎになることもあり、ずっと疲れていました。夫と一緒に食事をした記憶がほとんどありません」

家事に関しても春香さんは「勝手に気負っていた」と振り返る。何でもきちんとやらなくちゃと思い込んでいたのだ。

しばらくすると、家事に手を抜いても大輔さんは不満そうではないことがわかった。結婚するまで実家暮らしだった彼は家事をやらなかったが、春香さんがお願いすると「ちょっとずつやってくれる」ようになったという。

「元々が真面目で几帳面な性格なので、頼んだことはきちっとやってくれます」

現在の春香さんは、士業の事務員に転職して働いている。給料は前職と変わらないが、夜7時には必ず帰宅できるし、土日祝はお休みだ。生活が安定し、大輔さんとの暮らしは「年々楽しくなっていく」と実感している。

「何事もよく話をするようにしています。幸い、夫もしっかり向き合ってくれる人です。子どもを作るかどうかも、『できたら喜ばしいことだけど、そうでなければ2人の暮らしを大事にしていこう』という結論でいます。私としては彼が無理をしていないかは気になるところですが、本心を言ってくれていると信じるしかありません」

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