ダイエット失敗者が知らない「食欲止まらない訳」 味覚が「鈍感」だと食べても満足感が得られない

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苦味成分を取り入れるのであれば、ピーマン、ブロッコリー、ゴーヤ、銀杏、山菜、ミョウガ、パクチー、渋柿、ケールなどの苦味成分を含む食材をとるのもいいですが、ダイエットとして日常的にとりいれるのであれば「レモン水」でのうがいが簡単でおすすめです。

医療現場では、味覚障害の患者に対して味蕾細胞を刺激する目的で、臨床実績が豊富な「レモン水」でのうがいが行われており、レモンには唾液分泌を促すだけでなく、味蕾細胞の働きを回復させる効果があることが知られています。

私はもともとお酒を飲むことと食べることが大好きで、毎晩、麻婆豆腐や焼きそばなど、こってりしたものを含む4〜5種類の酒のさかなを作って完食していました。

ところが、「レモン水うがい」を始めてからというもの、食の好みが変わり、こってりした食べ物よりも、だしの味や旨味を感じる食べ物を好むようになり、料理も薄味のものをほんのちょっと食べるだけで満足できるようになりました。79.8㎏あった体重も1週間で2.4㎏減って、その後もじわじわと減り続け、3カ月で11.3㎏も減りました。

体重が減らないのは胆汁の分泌不足が原因?

『「デブ味覚」リセットで10日で-3kg!レモン水うがいダイエット』(あさ出版)書影のクリックするとアマゾンのサイトへジャンプします

ダイエットをしていても一向に体重が減らない場合、胆汁の分泌不足が原因になっていることもあります。 肥満の人はやせた人に比べて胆汁の分泌が少ないため、「余分な脂肪」が体に溜まりがちです。 胆汁の分泌を改善すれば胆汁がじゅうぶんに分泌され、代謝が大幅に回復します。

そしてこの胆汁の分泌を促進させるのが「苦味」です。苦味が刺激となって、肝臓から胆汁がよく分泌されるようになります。研究によると、苦い食材を食べて苦味成分を体内に入れなくても、舌で「苦味」を味わうだけでも胆汁の分泌促進効果があります。

ダイエットは単に体重を落とすのが目的になっていてはいけません。やせても不健康になってしまっては意味がないからです。まずは、自分がやりやすい方法で乱れた食生活をもとの食生活に戻し、ムリせず少しずつ健康な体型に近づけていくことが大切です。

宮本 日出 日本顎関節学会代議員・専門医・指導医

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みやもと ひずる / Hizuru Miyamoto

1965年、石川県金沢市生まれ。愛知学院大学歯学部卒業後、石川県立中央病院歯科口腔外科に勤務。1994年、豪アデレード大学歯学部で研修し、1996年から同大学歯学部口腔顎顔面外科招待研究員に。2000年から明海大学歯学部の教員に就任。2007年、幸町歯科口腔外科医院を開業。国内外に160篇以上の論文を発表している。著書に「お口からの感染予防」(ギャラクシーブックス)、「レモン水うがいダイエット」(あさ出版)

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