ダイエット失敗者が知らない「食欲止まらない訳」 味覚が「鈍感」だと食べても満足感が得られない
極端な糖質制限ダイエットやハードな運動によるダイエット、世の中にはさまざまなダイエット法があふれている。ところが、こうした精神的、肉体的に負担がかかるダイエットは続けにくいうえに、根本的な解決にはならないという。「やせても不健康になってしまっては意味がない」と言う『「デブ味覚」リセットで10日で-3kg!レモン水うがいダイエット』を上梓した歯科医師・宮本日出氏に、健康的にやせる方法について解説してもらった。
太った人は「デブ味覚」になっている?
- 「食べるのを我慢するのがつらい」
- 「甘いものを食べたり、辛いものを食べたりを繰り返してしまう」
ダイエット経験のある人なら、こうした食欲を抑えるむずかしさを実感しているでしょう。食欲を抑えるのが難しくなってしまっているのには、大きな理由があります。それは、味覚が鈍感になっているからです。
肥満の人は4つの「基本味覚」(苦味・酸味・塩見・甘味)のすべてが鈍感になり、標準体型の人とは異なった味覚、いわゆる「デブ味覚」になっているとされています。
オーストラリアで行われた味覚と肥満にかんする研究によると、BMI(肥満度を表す指標)が25以上の肥満の人と標準体重以下の人を比べたところ、25以上のグループのほうが味覚が鈍感だったという結果が出ています。
さらに、4つの基本味覚が鈍感になると、「脂肪味」という味覚も鈍くなります。「脂肪味」とは、文字どおり、脂肪の味を感じる味覚のことです。「脂肪味」は必要な栄養素を調整して健康を維持するために不可欠な感覚ですが、この脂肪味に鈍感な人ほど、肥満傾向にあることも研究でわかっています。
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