変形してしまった「バブル五輪」をどうすべきか

コロナでややこしくなった東京五輪で考えた

2021年7月、ついに「2020東京オリンピック」が始まった。コロナ禍で開催そのものに賛否が渦巻き、スキャンダルまみれになっているが、オリンピックをどう考えればいいのか(写真:PA Images/アフロ)

オリンピックはバブルだ。

いきなりこう言うとややこしいが、今、新型コロナウイルスの感染拡大を避けるためにとられている「バブル方式」のことを言っているのではない。金融などでも使われるときのバブルを指す。だから、盛り上がって、そして消えていく。

今回のオリンピックバブルは「消える前に弾けた」

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祭、宴とはそういうものだ。宴の後という言葉も作品もあるが、そういうことだ。普通の祭は、崩壊するのではなく、消えていく。盛り上がっていた雰囲気が嘘のように引いて、跡形もなくなる。夜空に打ちあがった花火のように。

しかし、今回のオリンピックバブルは消える前に、弾けてしまったようだ。少なくとも、事前に期待された盛り上がりは消えてしまった。これはもちろんコロナによるものであるが、株式市場のバブルがコロナショックで2020年3月に崩壊した(その後、コロナバブルが始まったが)のと異なる。

1984年のロサンゼルスオリンピック以降のオリンピックというものは常にバブルである。一方、1984年以降の日本、1990年以降の世界の株式市場も常にバブルである。しかし、ショックによる株式市場バブルの崩壊と、今回のオリンピックのバブルの消滅とは本質的に異なる。それは「近代社会および近代資本主義に必要な必然のバブル」と、「バブルが時代の本質である近代においても崩壊すべきバブル」との違いだ。前者は、必需品としてのバブルであり、後者は、バブルとしてのバブルである。

私以外には、何が何だかわからないだろうから、今回のオリンピックバブルに即して解説しよう。

今回はほとんど無観客での開催になっているが、それに関しては「無観客では単なる競技会になってしまう」という意見が根強くあった。この意見が正しいか間違っているかではなく、この言葉に、オリンピックがバブルであることが明確に示されている。

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