筆算の仕組み「説明できる人」「できない人」の差

頭がよくなるためにやりたい思考の癖づけ

割り算や掛け算をするときに使う筆算の仕組みを説明できますか?(写真:ペイレスイメージズ1/PIXTA)
どんな物事にもやり方があり、それを覚えていればなんなく処理できることはたくさんありますが、そのやり方に対しても「なぜそうなるのか」と考える人と、そうでない人とでは論理的な考え方において天地ほどの差があると語るのは、人気数学系ユーチューバーの鈴木貫太郎氏。今回は同氏の新著『中学生の知識で数学脳を鍛える』から、誰もが習う、掛け算・割り算の筆算の仕組みを例にして、「なぜこのようになるのか」を考え、論理的な考え方を身につける第一歩を紹介します。

「なぜそうなるのか」をつねに考える

私はユーチューバーとして、数学の動画を毎日アップしています。おかげさまで登録者数は14万人を超え、累計の再生回数も5000万回超となりました。数学が嫌いで苦手だった人や親子で数学を勉強したい人も私の動画を観てくださっているようで嬉しいかぎりです。

私は動画作成において気をつけていることがいくつかあります。その中で特に気をつけているのが「なぜそうなるのか」を考えることです。数学で出てくる定義や公式などはただ覚えるのではなく、それらが「なぜそうなるのか」ということも説明しながら、大学入試問題やオリジナルの問題を動画で解説しています。

なぜ「なぜそうなるのか」を考えるのか(ちょっとややこしいですが)。それは自分で考えるようになるからです。

数学では「やり方」を覚えていれば解ける問題はいくつもありますが、難関大学の入試問題となると、事前に勉強していたことがそのまま試験当日に出てくるなんてことはありません。せいぜい「この分野の、この定理を使った問題」程度の類似です。

そうなると「やり方」を覚えているだけの生徒は問題を解くことはおろか、手も足も出ない状態となってしまうわけです。だからこそ「定義がどうなっているのか」「なぜそうなるのか」ということをしっかりと考えていくことは、問題が解けるといったこと以上に、解いている本人の思考を鍛えどんな状況でも対応できる力を養う上で非常に大切になってくるわけです。

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