知ると深い!英語が「過去形で丁寧表現」を表す訳 進行形でもOK、ポイントは「距離感」を出すこと

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「could」や「would」を使うと「can」や「will」より丁寧な表現になる理由を解説します(画像:icetray/PIXTA)
英語を身につけるためには避けて通れない英文法の学習ですが、英文法の存在する理由やそれが成立した背景を知ると、より理解が進みます。リクルートが主催するネット講義サービス「スタディサプリ」で教鞭をとり、新著『話すための英文法ハック100』を上梓した人気講師の肘井学氏が、今回は「英語で丁寧さを表現する方法」について解説します。

英語で「丁寧さ」を表せる2つの“時制”

「英語には敬語がない!」なんていう言葉を耳にすることもありますが、実際にはそんなことはありません。例えば、男性のlast name(日本語の苗字)の前にMr.、女性のlast nameの前にMs.をつけることで、日本語の「~さん」より丁寧な呼び方にすることができます。

ちなみに、Mr.とは元々master「主人、先生」の略称なので、「~先生」と言うときにもMr.を使うことができます。Ms.は、元々、既婚女性に対してMrs.、未婚女性に対してMiss.を使っていた時代がありましたが、女性を婚姻の有無で呼称することは失礼にあたるので、その中間のMs.を女性に使うことが一般的になりました。

さて、今回は、英語のある時制を使うことで丁寧さを表せることをテーマに、英文法に関する「ハック」をご紹介します。

次の問題をご覧ください。

Q.1 英語で「丁寧さ」を表せる時制を2つ選びなさい。
①現在時制 ②過去時制 ③完了形 ④進行形

正解は、②過去時制と、④進行形になります。④の進行形は厳密には時制とは言いませんが、便宜上時制として説明させていただきます。

では、最初のテーマである過去形を使うことでなぜ「丁寧さ」を伝えられるかを見ていきます。

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