知ると深い!英語が「過去形で丁寧表現」を表す訳 進行形でもOK、ポイントは「距離感」を出すこと
次の問題をご覧ください。
① I wonder if you could wait a moment.
② I am wondering if you could wait a moment.
③ I was wondering if you could wait a moment.
正解は、下に行くにしたがって、より、丁寧な表現になります。
wonder ifは、私が高校生のころは、「~かしら」という訳が無理やりあてはめられていました。少々違和感を覚えていた訳ですが、元々はwonder「疑問に思う」+名詞節で使うif「~かどうか」なので、「~かどうか疑問に思う」というちょっとした疑問を伝える表現です。そこから転じて、「やってくれるかなあ」という丁寧な依頼表現になります。
進行形で丁寧さを伝えられる理由
続いて、先の問題の ①I wonder if ~を、少し丁寧にしたのが ②のI am wondering if ~になります。進行形でも丁寧さを伝えられるのです。では、なぜ進行形で丁寧さを伝えられるのでしょうか。
進行形は「~している最中」の意味で、必ず終わりがあるものに使います。そこから、今のお願いは一時的なものですぐに終わります!というニュアンスを込められるのです。ずっとお願いが続くと嫌なものですが、進行形で一時的なお願いですと伝えることで、丁寧さが生まれるのです。
助動詞の過去形couldは丁寧さを表すことができます。それに加えて、動詞の過去形も丁寧さを伝えられます。
I am wondering if you could wait a moment.「少々お待ちいただけますか」を過去形にして、I was wondering if you could ~.とすることで、相手との距離が生まれて丁寧な表現になります。
最後に整理すると、①のI wonder if you could wait a moment.「ちょっとお待ちいただけますか」を、進行形を使って一時的なお願いとして少し丁寧にしたのが、 ②I am wondering if you could wait a moment.です。②を過去形を使って相手と距離を取ってさらに丁寧にしたのが、 ③のI was wondering if you could wait a moment.です。
進行形にするより、過去形にしたほうがより丁寧な表現であることがわかります。せっかくですから、礼儀をつくしたい人には、I was wondering if ~を使ってみると良いでしょう。
ここまで見てきた2つの英文法のハックを整理すると、過去形を使うことで、「相手との距離感」を作り「丁寧さ」を伝えることができること。進行形を使って、今のお願いは一時的なものですぐに終わります!というニュアンスを込めることで、「丁寧さ」が生まれるということの2つでした。
今回紹介してきたハックのように、英文法の背景を知り、これらを使いこなせれば、あなたの英語力は数段アップするでしょう。
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