元アイドル作家「ギャラ交渉、赤裸々に話します」

大木亜希子×遠藤舞「仕事とファンの増やし方」

遠藤:大木さんはおそらくnote経由での依頼が多いですよね。noteのフォロワーが3.2万人を超えていますけど、発信のコツってあるんですか。

大木:2つあると思っています。1つは伸ばしたい媒体の特性をよく知ること。例えばnoteなら「こういうタイトルにすれば編集部がピックアップしてくれやすい」というのはやる回数をこなすごとにわかっていきました。

もう1つは、これは個人ができる努力ですけど、「赤裸々にならずに、本音を言う」ということ。裸を見せるんじゃなくて、脱ぐ工程を見せるみたいな気持ちで書くのがいいと思います。

遠藤舞(えんどう・まい)/ボイストレーナー。2006年よりアイドルグループ・アイドリング!!!のメンバーとして活動。在籍中はリーダーを務め、高い歌唱力、トーク力を武器に活躍。2014年からはソロシンガーとして活動し、2017年に芸能界を引退。現在はボイストレーナーとして多くのアイドルグループや歌手に歌唱指導をする傍ら、レコーディングの仮歌、CMのナレーション、オーディションの審査員など幅広いフィールドで活躍中。鋭い洞察力が発揮されたnote、Twitterの投稿も人気を博している(撮影:尾形文繫)

遠藤:色っぽい。

大木:急にごめんなさい。でもいいですよね、セクシーグループ出身ですし(笑)。

昔、演技レッスンの先生に言われた言葉に「視聴者は田舎のおばあちゃんとかおじさんだけど、みんな恋愛したことがあって、うその表現したらすぐわかるから」というのがあるんです。すごく印象的で、そこから「格好つけることほどコストの悪いことはない」と思うようになりましたし、今も自分のポリシーになっています。

もちろん、本音を書くにはパッケージ化をする技術も必要です。そういう意味で言うと、「私はその時どう思った」という流れを見せるようにしています。ステージに立ってた人間としてできることはそれぐらいなので。でも、こういうことを言うと「身を削ってる」っていう輩が現れてきちゃうんですけど。

遠藤さんはツイッターのフォロワー数が多いですけど、なにか意識していることはありますか。

遠藤:結構自由気ままにやっているんですけど、「これは伸びるだろうな」とかはあらかたわかるんです。そういう時は「これ吉田豪さんにリツイートしてもらえそうだな」って思います(笑)。

大木:わかりやすい例え(笑)。

自分のポジションやアイドル界隈に絡める

遠藤:テクニック的なことで言うと、世間的に話題になっていることを、私のポジションやアイドル界隈にどう絡められるかを考えています。社会問題とかをアイドルに絡めるみたいな。そのままなにか言っても、ただの1つの意見として流れてしまうけど、アイドルに興味を持ってる人とかが私のことをフォローしてくれてて、そういう人たちが見たいのってアイドルに絡んでる事柄なので。

大木:私もそういう意識をしてたんですけど、失敗もあって。ジェンダーバイアスに関する社会派の記事を書いて、フォロワーが8000人くらいだったのが1万5000人ぐらいまで伸びたことがあったんです。でもその後で、うっかり自撮りを載せてしまって、反応も薄くて……(笑)。

うっかり過去の属性をそこに出してしまったんですね。

遠藤:私も社会派の記事が伸びた後にフォロワーもわーって増えるんですけど、結構すぐに通常運転に戻っちゃうので、わーって減るんです。でも、あんまり気にしないようにしています。集客もありますけど、基本的にツイッターは遊びでやってるので、完全にビジネスのためのプラットフォームにはしたくないんです。なので、あくまで自分の書きたいことを書くようにしています。

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