元アイドル作家「ギャラ交渉、赤裸々に話します」 大木亜希子×遠藤舞「仕事とファンの増やし方」
大木:最近、自分の仕事術が明確に具体的に出たんですけど、それは「ギャラ×2の仕事をしよう」ということ。
以前、ある企業に潜入取材するという記事で、最初は5万円でって提示されたことがありました。でも、会社員として営業や経理の仕事に関わってきた立場からすると安いと思って、10万円まで引き上げてもらいました。そして、プライドで20万円の仕事をしようって。10万円の発注で10万円の仕事してたら次がないんですよ。
遠藤:単価を上げることで自分を追い込んでるみたいな。
大木:おっしゃるとおりで、そうやって「ギャラ×2」の仕事をしていると、今度は20万円の案件がくるんです。それしか単価アップの方法はないと思います。もちろん、なぜ上げてほしいのか伝えて、自分に付加価値をつけさせることも大事です。伝えていかないと絶対永遠に上がらないから。
あとは、「外税にしてくれ」というのもすごい言いますね(笑)。
遠藤:私の場合、ギャラはワンレッスンいくらっていう単価がもう決まっちゃってるのであれなんですけども、ギャラ交渉めちゃくちゃ下手なんですよ。
大木:任せてください、マネジメントします。
遠藤:いや、素晴らしい。ぜひお願いします。
大木:でも、ギャラを上げる以外にも、精神的満足度を上げるとかいろいろありますよね。「お金がいいし、やろう」と思うこともあれば、「無料でもやりたい」仕事もあるわけで。
遠藤:そこにその価値があるかどうかっていうので、それぞれのギャラを決めると。
フリーランス初期は安く叩かれすぎた
大木:そう。というのもフリーランスになって最初の頃は、安く叩かれすぎちゃったんです。
遠藤:出始めの頃ってギャラが低くされがちですよね。私も「経験を積んで、それなりの仕事ができるようなってきてから値段を上げていったほうががいいのかな」と昔は思っちゃっていたんですけど、上げていくタイミングってどうお考えですか。
大木:例えばライター業の場合は「私が書いた(Web)記事のPV(ページビュー)っていくつですか? 社外秘じゃなければ教えていただきたいです」って聞きます。そこで例えば「テレビCM並の効果があった」と思わせられたら、次の金額に行ける。
もちろん他にもコンテンツの量、質などの他の指標もあるんですけど、ネットメディアの場合、外せないPVってあるんですよね。他にも「2万円で受けます。でももしこれ以上のPVを取れたら3万円にしてもらえませんか?」と言うときもあります。
遠藤:出来高制と言うか。
大木:そうですね。