「なんちゃってSDGs」企業が陥っている共通のわな 売り上げと利益の追求でたどり着いた世界とは

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SDGsに取り組む上で認識しておくべきこととは(写真:【IWJ】Image Works Japan/PIXTA)
SDGsに取り組みたい企業や国・地方自治体から、いま注目が集まっている経営者がいる。ボーダレス・ジャパン社長の田口一成氏だ。同社は、社会問題を解決する「ソーシャルビジネス」しかやらない会社。2007年の創業以来、順調に成長を続け、現在は世界15カ国で40の事業を展開し、グループ年商は55億円を超える。今回は、同氏の著書『9割の社会問題はビジネスで解決できる』から、SDGsに取り組もうとしつつも、取り組めていない企業の共通点についてソーシャルインパクトの視点から解説する。

なぜ売り上げ・利益至上主義になってしまうのか

いま世の中にはたくさん会社があります。中には創業者が単に上場したい、お金儲けをしたいという動機で始めた会社もあるかもしれませんが、多くはそうではなく、「誰かの役に立ちたい、地域や社会に貢献したい」という何かしらの志をもって創業したと思います。

しかし、事業を続けていくうちに、いつの間にか売上や利益の最大化に目的がすり替わって、売上を拡大するための新規事業を考えてしまっているようなことがよくあります。

これは、指標の設定に問題があると僕は思っています。会社の経営状態を測る指標はいろいろありますが、どこの会社でも最も重要視されているのはやはり売上と利益でしょう。事業継続には欠かせない重要なものであることは間違いないですが、これらを唯一の指標としてしまうと、いつの間にか売上や利益の追求だけに走ってしまうのは無理もないことです。

一方、国の豊かさを測る指標は、かつてはGDPのみでしたが、今は幸福度を測る指数や、報道の自由を測る指数、女性の活躍度合いを測る指数など多様化しています。会社の価値を測る指数も、もっと多様なものがあってもいいのではないでしょうか。

僕たちは社会問題を解決するために事業をしているので、その目的を果たすために自分たちが追いかけるべき成果を明確にした独自の指標を持っています。それが、解決したい社会問題に対してどれだけインパクトを与えられたかを数値で表した「ソーシャルインパクト」です。

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