家庭科「2」の私が「一点もの」モード服を作る理由 着るとは何か、おしゃれとは何か、買うとは何か

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(2)ブレスレット

で、その過程で覚えた「かぎ針編み」の技術を使い、こんなものまで作ってしまった。

(写真:筆者提供)

ブレスレットであります。材料はなんと、食べた後に残ったトウモロコシの皮と使い古しの靴紐。それでもって、売ってるものとなんら遜色ない完成度じゃないですかね? 

というか、これに関しては完成度が高すぎるせいで(たぶん)逆に人様の注目を集めることもなく、聞かれもせんのに自分から「実はこれー、トウモロコシの皮でー」と説明して多くの人にウザがられている。

(3)カバン

さらにそのかぎ針編みの技術が暴走し、なんとカバンまで作る。しかも材料はレジ袋(制作時は有料化される前)と、友人に「使わないから」ともらったズパゲッティ(不要になったTシャツ生地などを割いて作ったリサイクル糸)。

(写真:筆者提供)

つまりは全部ゴミである! 持ち手は使わなくなったベルト。いやーこうなってくると本当に何でも作れる気がしてくる。欠点は案外重いってことだが……。

ここまではアクセサリーの類だが、実は洋服にも手を出し始めている。

もちろん一から服を作るなどということはできるはずもないしやりたくもない。でもそれがどーした。

合理的で最高な方法「リメイク」

いわゆる「リメイク」という方法があるということを、これまで買うことに夢中すぎてこれっぽっちも考えてこなかったんだが、勇気を出してやってみれば実に合理的で最高なのであった。

リメイクと言っても、これまた大したことはしていないし、できない。汚れたり、破れたり、飽きてきたり、どうもサイズがイマイチだったりする、要するにこのままでは着ないでほったらかしになるであろう服を、ジョキジョキ切って形を変え、切りすぎたら布を足したり糸でかがったりと適当に調整するだけである。

もともと愛用していた服だから、やってみればどうやったって案外可愛く仕上がる。見方によってはモードな(自称)服が出来上がると言えないこともない。

コツがあるとすれば、1にも2にも「家庭科で習ったことはできるだけ忘れること!」というのが個人的アドバイスである。「正しい」やり方にこだわったり、きちんと仕上げなきゃ恥ずかしいなどと考え始めたら始める前からやる気が削がれる。っていうか始める気もしない。

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