JO1の次は?韓国大手が吉本とタッグを組む真意 「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」の行方は…

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「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」のロゴ(写真提供:LAPONEエンタテインメント)

CJ ENMで長年、韓国国内でのエンタメビジネスを担当していたジャン氏はこう語る。

「日本でのパートナーを選ぶうえで重視したのが『コンテンツ制作力』と『プロモーション力』です。番組のフォーマットを日本にローカライズしたときに、いちばんうまくやれる企業はどこなのか?と考え抜きました。吉本興業は業界の中では歴史が長い会社で、地上波を始めとする各媒体との強固なネットワークを持っている。経営者同士が意気投合したのも大きな理由です。

バラエティ領域では、日本では吉本以上の会社はないですが、音楽ジャンルは彼らにとっても新しい事業展開。ビジネスとして、相互メリットが大きかったんです」(ジャン氏)

一方の吉本側は、どうだったのか。

「ちょうどわれわれも『グローバル展開できるエンタメコンテンツでビジネスをするうえで、コメディ以外で何ができるだろうか』と考えていたんです。お笑いは言語のハードルがあるので、パフォーマンスで勝負できる音楽がいいと判断したタイミングでした。

吉本はタレント育成を100年以上やっていて、文化人やタレントさんもいるけれど、芸人を超える展開ができていなかったんです。アイドル育成はブームがきているし、この番組フォーマットに出会えたのはかなり大きいチャンスでした」(吉本・神夏磯氏)

吉本興業に白羽の矢が立ったのには、こんな裏話もあった。世界中で人気を博す韓国の7人組音楽グループBTS(防弾少年団、HYBE所属)にまつわるエピソードだ。

「BTSさんが、大阪で吉本新喜劇に出演されたことがあるんですが、なんと、乳首ドリルまでやっていて(笑)。『なんでBTSさんが吉本さんとコラボ?』と、僕らも不思議に思っていました。でも、K-POPファンの間ではとても大きな話題になっていましたし、好意的な声が多くて。われわれとしても『新人アイドルたちがお笑い芸人さんと一緒にやっていくのも面白いのではないか』と考えるようになりました」(ジャン氏)

 日本流にアレンジされているのか

「Nizi Project」は、プロデューサーであるJ.Y. Park氏の人間味あふれるコメントが話題となった。「まるで理想の上司」と絶賛され、ビジネスメディアでも考察記事が多数見られるほどだった。

対して、韓国版の「PRODUCE 101」シリーズは、トレーナー陣のコメントや番組構成、編集が、練習生にとって厳しい印象だったが、日本版はややまろやかなタッチになっている。コンテンツのローカライズ、ということだろうか。

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