「ヴィンチェンツォ」が今年最大ヒット予感のワケ スタジオドラゴンの利益大幅増の牽引役にも

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ソン・ジュンギ主演の韓国ドラマ『ヴィンチェンツォ』が2月20日のNetflix独占配信開始以降、「今日の総合TOP10(日本)」の上位をキープし続けている(写真:Netflix)
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Netflix、Amazon プライム・ビデオ、Huluなど、気づけば世の中にあふれているネット動画配信サービス。時流に乗って利用してみたいけれど、「何を見たらいいかわからない」「配信のオリジナル番組は本当に面白いの?」という読者も多いのではないでしょうか。本記事ではそんな迷える読者のために、テレビ業界に詳しい長谷川朋子氏が「今見るべきネット動画」とその魅力を解説します。

『愛の不時着』のスタジオドラゴン最新作

今年配信のNetflix発韓国ドラマ最大のヒット作との呼び声高いのが『ヴィンチェンツォ』です。2020年の人気トップを独走した『愛の不時着』で名を馳せたスタジオドラゴンによる最新作で、2月20日の独占配信開始以降、Netflix日本「今日の総合TOP10」の上位をキープし続けています。そんな韓国エンターテインメントの実力を余すところなく見せつける『ヴィンチェンツォ』を見逃せない理由があります。

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理由のひとつは全話完走に導くストーリー展開にあります。『ヴィンチェンツォ』は1話あたり約90分、全20話と、覚悟して見る必要がある所要時間を要します。10年選手の韓流ドラマファンにとっては当たり前のことかもしれませんが、『愛の不時着』ブームに乗っかったばかりの新参者にはまだまだ慣れない長さです。それでも、離脱を心配する必要はありません。一見小さくまとまってしまいそうな話が大きな流れに変わる、そんな意外性があるからです。

アジアで大ヒットした韓国ドラマ作品のひとつ、『太陽の末裔』で主演を務めたソン・ジュンギが本作の主役。マフィアのコンシリエーレ(顧問)を務める韓国系イタリア人の冷酷でハードボイルドなイケメン弁護士ヴィンチェンツォ・カサノという役で、冒頭シーンはイタリア語が飛び交い、CGで作り出したイタリアンな世界観から始まります。

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