ビジネス復讐劇を描く、韓国の『半沢直樹』?
大ヒット韓国ドラマ『愛の不時着』と人気を二分する作品として、話題を集めている韓流ドラマがあります。これまたロングランでNetflixの人気コンテンツランキング「今日の総合トップ10」入りしている『梨泰院(イテウォン)クラス』です。王道路線のサクセスストーリーに加えて、今どき感もたっぷり。そんなヒットの極意が詰まった作品から今、韓国ドラマにハマる人が続出している理由も見えてきます。
『梨泰院クラス』は韓国の人気俳優パク・ソジュンが演じる“いがぐり頭”の主人公パク・セロイがどん底からはい上がり、小さな居酒屋から飲食ビジネスの業界トップにのし上がっていく様子を15年にわたってじっくり描きます。
1話あたり1時間強、全16話で構成されるなかで、基軸となるのがパク・セロイの宿敵である大手飲食会社「チャンガ」ファミリーに対する復讐劇です。
金と権力の亡者と化した因縁の相手との壮絶な闘いの様子はまるで韓国の『半沢直樹』とまで言われています。象徴的な「土下座」がここでも話のフックとなって進んでいくからです。
復讐することを誓って、ワケあり仲間を味方に有言実行を果たしていくなかで、愛と青春物語も入り交じり、格差社会、ダイバーシティーといったテーマも扱い、盛りだくさんに展開されていきます。やや欲張り気味でもありますが、古典と旬ものをうまい具合に調和させたヒューマンストーリーに仕上がっていることも人気の理由のひとつでしょう。
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