「バチェラー」ブームの理由を真剣に考えてみた SNSであふれるハッシュタグ「友永構文」とは

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1人の独身男性のパートナーの座を勝ち取るために20人の女性たちが競い合うリアリティー番組「バチェラー」はなぜブームを起こすことができたのでしょうか(写真:Amazon)(C)2019 Warner Bros. International Television Production Limited. All rights reserved.
Netflix、Amazon プライム・ビデオ、Huluなど、気づけば世の中にあふれているネット動画配信サービス。時流に乗って利用してみたいけれど、「何を見たらいいかわからない」「配信のオリジナル番組は本当に面白いの?」という読者も多いのではないでしょうか。本記事ではそんな迷える読者のために、テレビ業界に詳しい長谷川朋子氏が「今見るべきネット動画」とその魅力を解説します。

シャープの公式Twitterにまで広がる現象

SNS上であふれているハッシュタグ「友永構文」。「めっちゃ」「ほんま」「正直」「きれいでした」「驚きました」「尊敬します」「強さを感じました」といった定型表現を使って作られている文章が「友永構文」といわれています。

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これはAmazon プライム・ビデオで配信中の番組『バチェラー・ジャパン』シーズン3から自然発生した「第2次的創造」によるものです。そして、友永構文の「友永」とは番組の第3代目バチェラー、友永真也さんを指しています。

これまでの経緯は全12話で構成される同番組は、2019年9月13日(金)から第1話が配信開始されました。終盤の第9話と第10話(本編最終話)、第11話の特別編『最終回直前トークスペシャル〜「負け女」たちがホンネを全部話します〜』の計3エピソードは10月25日(金)に配信、そして最もにぎわせる元となる本編最終話『エピローグ 〜バチェラーが明かす本当の結末〜』の配信日は当初予定していた11月1日(金)から10月26日(土)に変更。

機を逃さず全話配信された後、その内容を巡って盛り上がるだけに終わらず、「友永構文」が生み出されました。この第2次的創造ブームのきっかけとしてみられているのは10月31日に投稿されたシャープの公式ツイートです。同社企業公式Twitterアカウント「シャープさん(@SHARP_JP)」が「炊飯器発売のお知らせ」を「友永構文」形式で投稿したことで、世間からの関心をさらに集め、今に至っています。

なぜこうしたブームを巻き起こすことができたのでしょうか。友永構文でこれを表現すると「正直、驚きました。ブームの理由をほんまに真剣に、真剣に考えてみました」といった具合です。

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