初代バチェラー久保裕丈さん、2代目小柳津林太郎さんと遜色なくイケメンで勝ち組です。大きな違いは友永さんの語り口調と言葉選びに集約されるキャラクターです。各エピソードに差し込まれるインタビューカットなどにもそれが垣間見られ、最終話の「本当の結末」にはすべてが詰まっています。批判さえも超えてしまったキャラクター性の強さがありました。
そもそも世界の恋愛リアリティーショーの多くは一般人が出演し、予測不可能なリアリティーある言動が視聴者を翻弄させ、夢中にさせています。日本の場合、一般人を番組に起用するケースが少ないこともあり、プロフェッショナルな芸能人には見られない振る舞いに新鮮な違和感を覚えた視聴者も多いでしょう。そんな番組の狙いに見事に友永さんのキャラクターがマッチしたというわけです。
世界でも評価されている
反響の大きさを予想していたのでしょうか。番組最終話が配信される直前にAmazonスタジオが世界の番組制作関係者に向けて、『バチェラー・ジャパン』の成功を早くも語る場面もありました。
フランス・カンヌで開催された業界イベントMIPCOMにAmazonスタジオのインターナショナル・オリジナル番組責任者のジェームズ・ファレル氏が登壇し、バチェラーの友永さんを紹介しながら、「全世界225カ国以上で放送実績がある『The Bachelor』は日本版も作られ、女性を中心に人気を集めています。私も個人的に好きな番組の1つです」と、世界の数多くあるAmazonオリジナル番組の中で推していました。
またファレル氏は「ビンジ・ウォッチング(一気見視聴)を狙った全話一挙配信の手法をあえて取らずに、段階を追って配信したことも成功の理由の1つにある」と語っていました。それはつまり、配信日にSNS上で話題を集中させることが効果的であると考えているからです。第2次的創造である「#友永構文」は最終話の炎上があったからこそ派生したものです。
さらに「リピート」視聴や新規の視聴につなげていけば、大きなプラスへと変わっていきます。こうした過程を踏まえながら、今どきのヒットの作り方が詰まった事例としてみるのもオススメします。
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