Netflix｢愛の不時着｣の大ヒットは必然だった 韓流ファンだけではなくアメリカでも高評価

Netflix「今日の総合トップ10」入りはいつまで続くのか。主演は韓国トップ俳優のヒョンビンとソン・イェジン（右）の2人（画像：Netflixオリジナルシリーズ『愛の不時着』独占配信中）  

「冬ソナ」を彷彿とさせる王道ラブストーリー

Netflixの人気コンテンツランキング「今日の総合トップ10」の座を守り続けているドラマがあります。日本のみならず、アメリカをはじめ世界で注目されている韓国ドラマ『愛の不時着』です。韓流ファンだけにとどまらず、裾野を広げて独走しているこの勢いは必然的に生み出されたものなのかも。そう思えるいくつかの理由があります。

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『愛の不時着』はパラグライダー中に思わぬ事故に巻き込まれ、北朝鮮に不時着してしまった韓国の財閥令嬢が堅物のエリート軍人と出会い、やがて2人の間に愛が生まれるという、そんな話です。

あらすじをかじる限りは恐らく、ラブコメ好きでもなければ、すぐに観てみようと思い立ちそうにもなく、タイトルからは古臭ささえ感じます。かろうじて、韓流ブームの火をつけたきっかけにもなった『冬のソナタ』を一度でも見たことのある中高年には入りやすいでしょう。まさに同作を思い起こさせる「初雪を一緒に見たら恋が叶う」という台詞まで出てきます。

恋愛ドラマのヒットを左右する主演の2人はヒョンビンとソン・イェジン。日本でも公開された映画『ザ・ネゴシエーション』（2018）でも共演した組み合わせで、ともに長年にわたり韓流コンテンツの人気を支えている韓国を代表する俳優です。

ヒョンビンは今回、北朝鮮軍のリ・ジョンヒョク中隊長役で、無口で優しく、これでもかというほどに愛する人を守り尽くす理想の完璧男像を演じています。ソン・イェジンは韓国きっての財閥令嬢で、ビジネスセンスも抜群な実業家ユン・セリ役を演じ、今どきの自立した女性キャラが印象的です。