人形劇の常識を覆す「斬新さ」が売り
Netflixで配信中のキッズ番組『ワッフルとモチ』が今、世界で話題沸騰中です。人形を使って子どもたちに食べ物の知的探求心を満たし、フードリテラシーを高めていく内容のもの。オバマ元アメリカ大統領夫妻がプロデュースしています。子ども向けだからといって侮れない番組であることが、人気の理由にあります。
人形劇と言えば、代表格にある『セサミストリート』や20年以上続くEテレの『ざわざわ森のがんこちゃん』などがあります。豊かな表現と愛くるしい人形たちから“学び”を得るキッズ番組の定番です。『ワッフルとモチ』も昔ながらの人形劇であることに違いはありませんが、今まであるようでなかった斬新さを売りにしていることが侮れない番組である理由の1つにあります。
番組の主役は冷凍食品の国からやってきた、おしゃべり好きで好奇心旺盛な“ワッフル”とその相棒の“モチ”。ワッフルは白と水色の配色のふんわりウール素材の人形で、黒いボタンのつぶらな瞳に、耳はワッフル、口の中には2本の歯が生えています。母親はイエティ(=保冷剤)、父親はフローズンワッフルという設定です。相棒のモチはピンク色のベルベットで包まれた一口サイズの“雪見だいふく”のような餅のアイス。ムムーと元気に返事をします。
この2人がシェフになることを目指して、働くことになるスーパーにミシェル・オバマがいます。スーパーの店長という上司役で、そのまま「オバマ夫人」と呼ばれながら本人が出演しています。2人の成長の見守り役であり、全10話の各話、2人が1つの食材を巡る冒険の旅に出て、その食べ物の理解を深めるたびに、その証に“がんばりシール”のごとく“ワッペン”を渡す役割を担います。
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