「ウッズ」のドキュメンタリーはなぜ訳ありか U-NEXT「HBO独占見放題の目玉作品」という扱い

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HBOスポーツ・ドキュメンタリー「タイガー・ウッズ/光と影」が日本に上陸した。U-NEXTにて見放題で独占配信中。 © 2021 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.
Netflix、Amazon プライム・ビデオ、Huluなど、気づけば世の中にあふれているネット動画配信サービス。時流に乗って利用してみたいけれど、「何を見たらいいかわからない」「配信のオリジナル番組は本当に面白いの?」という読者も多いのではないでしょうか。本記事ではそんな迷える読者のために、テレビ業界に詳しい長谷川朋子氏が「今見るべきネット動画」とその魅力を解説します。

ウッズの代理人が「無許可」と猛抗議

物議を醸したスポーツ・ドキュメンタリー『タイガー・ウッズ/光と影(英題Tiger)』が日本にようやく上陸しました。主役は世界的に最も有名なプロゴルファー、タイガー・ウッズです。記録映像がふんだんに使われていますが、撮りおろし映像に本人は一切登場しません。その代わりに、元恋人から不倫相手、元キャディー、かつての友人らが続々と登場。彼ら彼女らの証言をもとに、2部構成でタイガー・ウッズの栄光と挫折に迫ります。

何やら訳アリの雰囲気が漂う『タイガー・ウッズ』が1月に北米で公開されると、ワーナー・メディア傘下で製作・配給元のHBOが過去3年間に送り出したスポーツ・ドキュメンタリーの中で最も視聴された作品に躍り出ました。日本では数カ月遅れの4月1日に配信開始されたところ。U-NEXTにてHBO/HBO Maxオリジナル独占見放題の目玉作品として扱われています。

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物議を醸した最も大きな理由は、ウッズサイドから「HBOのドキュメンタリーは無許可で史上最高のアスリートの不完全な肖像画を描くものにすぎない」といった声明が発表されたことにあります。

ウッズのエージェントを務めるマーク・スタインバーグが本作に対して非難の声を上げているのです。ウッズが作品参加を拒否したことも明かしています。そもそも本作の原作本『Tiger Woods』(ジェフ・ベネディクトとアーメン・ケティヤンの共著)もいわく付き。ウッズのエージェントに同じく猛抗議されながら、NYタイムズ誌ベストセラー1位を獲得しています。

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