大抵の人が知らない「試験に受かる文章」書くコツ 就職試験の小論文やエントリーシートのツボ

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多くの人が文章を書く手順に関する勘違いをしている?文章を書く際、一番大事なこととは(写真:CORA/PIXTA)
「文章を書く手順について、多くの方が勘違いをしている」と話すのは、ウェブ小論文塾代表で1500人以上を指導してきた元NHKアナウンサーの超人気講師、今道琢也さん。文章を書く際に一番大事なこととは何なのか? 
文章が苦手でも「受かる小論文」の書き方を教えてください。』(著者の今道さんが生徒役のもとゆき君に文章の書き方を教える本)から一部を抜粋・再構成して、最重要ポイントを解説する。

鍵は問題文の理解にあり

今道:もとゆき君は、試験会場で小論文の問題を手にしたとき、あるいは、エントリーシートや履歴書などを前にしたとき、まず何から始めますか?

もとゆき:下書きを作る……、いや、書き出しを考えることですかね。

今道:まずやるべきことは「問題を読むこと」です。

もとゆき:それって、当たり前すぎますよ(笑)。

今道:いえいえ、全然当たり前ではないですよ。私の経験から言うと、半分以上の人は問題を読まずに答案を書いていますよ。

もとゆき:どういうことですか??

今道:例えば、こんな文例を見てください。

【問題】
あなたが大学時代に挑戦したことについて述べてください。
【解答例】
私は大学時代アルバイトに挑戦しました。自宅の近くにあるコンビニエンスストアのスタッフとして働き、レジ打ちから、商品の陳列、清掃までを手掛けました。初めはわからないことばかりでしたが、店長や先輩にも助けてもらいながら次第に慣れることができました。常連のお客様とも言葉をかわすようになり、「この店があるから助かっている」と言ってもらえました。

今道:就職試験の小論文、エントリーシートなどでありそうな問題例です。「大学時代」を「高校時代」に変えたら、AOや推薦入試でも出そうですね。この文章を読んでどう思いますか?

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