(第3回)採用した人は一人の脱落者も出さないよう大事に育てる【資生堂】

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資生堂 採用情報−定期採用 --2009年度の新卒採用はいかがですか

 10月から本格的に採用活動を開始しています。
 当社は会社説明会をエントリーシートに合格した方の一次選考と兼ねて行っている関係上、それ以前に直接学生の皆さんと接触できるのは、学内セミナーや合同会社説明会の場になります。今年度は昨年より50%回数を増やし、約120箇所にお邪魔しています。セミナーでの講演後には学生の皆さんからの個別質問にもできる限り丁寧に答えています。

  そのような場で心がけているのは、きれいごとではなくありのままに仕事のことを伝えることです。当社の採用は8割が営業であり、当然厳しい仕事がたくさんあります。学生さんの質問には敢えて厳しいことも言います。いわば先入観を打ち壊すようにしているのです。

--応募経路はどうですか

 プレエントリーはすべて自社の採用ホームページから行っていただくようにしています。就職ナビなどに情報を掲載していても、そこではプレエントリーできません。当社の採用ホームページまできていただきます。
 ですので、採用ホームページには必要な情報はすべて網羅しているつもりです。当社は入社案内を作成していません。そのかわりにホームページを充実させているのです。募集要項、会社の採用に対する考え方、仕事の内容、応募に関すること、そして登録者には専用のMyPageを差し上げて、選考の経過もお知らせします。

--選考方法はどのようなものですか

 まずは採用ホームページ上で事務系、技術系、デザイン系、事務系留学生対象のいずれかのコースを選択し、エントリーシートをMyPageから提出してもらいます(注:デザイン系のみ郵送)。提出期限はコースによって違います。
 それを通過すると適性検査をうけてもらい(注:デザイン系のみ適性検査がエントリーシート提出と同時)、その後に一次選考兼会社説明会に参加いただきます。大変多数の応募をいただきますが、直接会社説明会でお目にかかれる人数には限度があるため、どうしても書類段階で多くの方とのご縁がなくなってしまうというのが実状です。直接お会いできるのが直接お会いできるのが東京と大阪の2会場で2000~3000人規模ですが、できる限り増やそうと努力しています。

 一次選考はグループインタビューです。私たちはこれを面接とは呼んでいません。話していただくテーマを事前にオープンにしていますので、準備をしてもらってもかまいません。主に、学生時代に取り組んできたことの中から最も成果を出したことを取り上げ、そのプロセスを中心に伺います。私たちは面接官ではなく、インタビュアとして話を引き出す役割に徹し、「その人らしさ」を出してもらえるようにしています。

 二次選考は、昨シーズンはグループワーク、グループディスカッションでした。今年は現在検討中で、グループディスカッションなどの実施を予定しています。グループディスカッションでの評価軸は主にコミュニケーション力、チームワーク力などです。

 そして最終選考も詳細は現在検討中ですが、個人面接だけを行う予定です。ここは本来的な意味での面接であり、志望理由、ご自身の強み、弱み、キャリア意識、学生時代に取り組んできたことなど、こちらからも色々と質問をします。ただし私たちは、「就職活動をされる学生の皆さんと企業は対等な立場にある」と考えていますので、面接でもあなたが就職するのにふさわしい会社かどうかを選びに来たという意識で臨んでいただきたいと思います。

--選考の時期はどのようになりますか

 今年度は現在検討中ですが、ここが大変悩むところです。
 事務系については、エントリーシートの締切りを2月22日と3月13日の2回設け、3月下旬に合格を発表し、4月以降が一次選考兼会社説明会です。そこで上記のような選考過程を経ていくわけですが、丁寧に実施していきますので当然ある程度の時間はかかります。2008年度の場合、最終面接は5月の連休明けに行ったのですが、多くの企業が4月中に内定を出し終えていました。企業によっては4月から選考を始めたと言っているのに初旬、それも数日経ったところで内定をどんどん出される。聞くと、一日のうちに何人もの面接を繰り返すそうですね。

 私たちは、相互に納得できるしっかりとした選考を行うには一定の期間が必要だと考えています。しかし、2008年度採用では、5月に最終選考を行うことについて、学生の方からから「遅すぎる」というご意見を多数いただきました。
 「他企業から内定をもらっているがもう待ってもらえない」と言われるのです。また、5月後半になって大学キャンパス内をスーツ姿で歩いていると、「内定をまだもらえていない」と思われるので恥ずかしいという学生の方もいました。このような理由で、最終面接を辞退する方も少なからずいました。今年度はいかにスピードアップできるかも課題であり、一方で大きな悩みです。

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