中国ギョーカイ女子の「離婚事情」 共産国の結婚事情、ぶっちゃけトーク(下)

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 日本にとって近くて遠い国、中国――。日本人は、中国や中国人について語るとき、つい画一的なイメージを持ってしまう。しかし、中国人は極めて多様だ。とくに若い世代と古い世代には、価値観に大きな隔たりがある。では、中国人の新世代エリートたちは、何を考え、どんな価値観をもっているのか。現地でのインタビューや鼎談などを通じて、キャリアから政治から恋愛まで今時の中国人の本音を探る。
(Imaginechina/アフロ)

会場は27歳の李薇さんが持つ瀟洒なマンション。彼女は座談会中「貧乏生活」について話をしているが、このマンションは賃貸ながら家賃約1万 5000元(1元=約16円)の4LDKという高級物件で、そこにイギリス人の彼と女友達と3人暮らしをしている、北京ではハイソな「貧乏生活」である。

テレビ関係の仕事をする3人に恋愛観、結婚観を聞く。そこから今の中国のリアルが浮かび上がってくる。

(前編「中国ギョーカイ女子の結婚観とは?」はこちら)

●プロフィール(すべて仮名)
李薇:27歳。中国の大手テレビ局で通訳をした後、イギリス人の彼氏としばらくバックパック旅行をして、現在は教育関連の会社を立ち上げたところ。子供ができたら結婚するかもしれないが、今のところ、結婚に興味なし。
沈雅范:36歳。李薇の元仕事仲間。大手テレビ局に10年勤めた後、現在はテレビ関係のプロダクションで管理職を務める。周りからは鬼の仕事人間と思われているが、本人は専業主婦になるのが夢。しかしダメ男にひっかかり、男性不信ぎみ。
林悦敏:35歳。学生時代の同級生と結婚し、子供もいる。結婚生活に不満はないが、新鮮味にかける今日この頃で、周りには夫を取り換えている人も少なくない。広告業界から投資業界へ仕事を大幅転向。現在は数千万元規模の私募ファンドを扱う。

広告業界は離婚が多い?

――離婚するカップルも多そうですね。

:今の社会は全体的に、誰かを心底信じることが難しいと思います。おカネがあるということも一長一短ですね。私は広告営業の仕事を長くしていましたが、この業界は離婚率が高いのです。

女性も稼ぎがよいので、仕事で知り合ったもっと条件のよい男性に乗り換える人が少なくありません。私は旦那を変えようとは思いませんでしたが、何か新しいことにチャレンジしたいと思って、昨年、転職をしました。

:離婚しない秘訣は?

:学生時代に知り合って、卒業と同時に結婚したのがよかったんじゃないでしょうか。私たちは本当に何もない貧乏夫婦でした。夫の稼ぎはそんなによくありませんでしたが、公務員で安定しているし、思いがけず子供もできたので、「ま、いっか」と結婚しました。

その後、私が入った広告業界には金持ちがゴロゴロしていました。でも夫の収入を彼らと比べたことはありませんでした。それは若いときに同じ価値観を共有して、信頼の基礎ができていたからではないかと思います。

:いい話ね! とっても参考になる!

:私はならない。ほんと後悔している。

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