会場は27歳の李薇さんが持つ瀟洒なマンション。彼女は座談会中「貧乏生活」について話をしているが、このマンションは賃貸ながら家賃約1万 5000元(1元=約16円)の4LDKという高級物件で、そこにイギリス人の彼と女友達と3人暮らしをしている、北京ではハイソな「貧乏生活」である。
テレビ関係の仕事をする3人に恋愛観、結婚観を聞く。そこから今の中国のリアルが浮かび上がってくる。
(前編「中国ギョーカイ女子の結婚観とは?」はこちら)
広告業界は離婚が多い?
――離婚するカップルも多そうですね。
林:今の社会は全体的に、誰かを心底信じることが難しいと思います。おカネがあるということも一長一短ですね。私は広告営業の仕事を長くしていましたが、この業界は離婚率が高いのです。
女性も稼ぎがよいので、仕事で知り合ったもっと条件のよい男性に乗り換える人が少なくありません。私は旦那を変えようとは思いませんでしたが、何か新しいことにチャレンジしたいと思って、昨年、転職をしました。
李:離婚しない秘訣は?
林:学生時代に知り合って、卒業と同時に結婚したのがよかったんじゃないでしょうか。私たちは本当に何もない貧乏夫婦でした。夫の稼ぎはそんなによくありませんでしたが、公務員で安定しているし、思いがけず子供もできたので、「ま、いっか」と結婚しました。
その後、私が入った広告業界には金持ちがゴロゴロしていました。でも夫の収入を彼らと比べたことはありませんでした。それは若いときに同じ価値観を共有して、信頼の基礎ができていたからではないかと思います。
李:いい話ね! とっても参考になる!
沈:私はならない。ほんと後悔している。
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