30歳を過ぎると恋愛市場のルールが変わる? 真木よう子似、コンサル出身美女と語る

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ここは東京駅日本橋口近くの中華料理店「過門香」。編集部が予約してくれた個室で待っていると、きっちりした身なりの女性が現れた。どこか優しげな大きな瞳が印象的だ。この面影、どこかで見たことある気がする。

「ま、真木よう子だ。女優の真木よう子に似てるって言われますよね!?」

同席していた編集部の伊藤くん(26)が身を乗り出すようにして指摘した。今回の登場者である平林千夏さん(仮名、32)は、戸惑いながらもうれしそうに笑っている。

「笑い方も声もそっくりだ! 『最高の離婚』は見てましたか? 僕はすっごく好きで……」

伊藤くん、少し落ち着いてくれ。確かに少し似ているけれど、そんなに興奮されると僕が盛り上がれない。平林さんは伊藤くんが作った妙な空気をいち早く察したのか、「よく言われるのはモト冬樹です」と自虐ネタで応じる。うまいこと言うなあ。モト冬樹の要素が2割ぐらい入った真木よう子、ということにしておこう。

「挑戦して失敗しても自虐ネタになる!」という姿勢で走り続けてきたと自己分析中

平林さんは、慶応大学(湘南藤沢キャンパス。以下SFC)を卒業し、ボストン大学大学院で修士号を修め、ホンダに就職したが1年足らずで退職し、コンサルティング会社のデロイトトーマツを経て、現在は家業の中堅化学メーカーの役員を務めている。華やかというか気ぜわしいキャリアだ。

「姉と妹の3人姉妹ですから、5歳ぐらいから私が家業を継ぐのだと思っていました。でも、友だちの親や学校の先生など、周りの大人から『女の子には無理だよ』と言われて、少なくとも父親(現社長。早稲田大学卒)レベルのキャリアがないと(経営者になるのは)難しいと思い込んでいたんですね。あまり頭がよくないのに1浪までして慶応に入ったのはそのためです。商学がやりたかったのですが、受かったのがSFCだったので湘南に行きました」

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