「不登校の原因が担任…」親はどう対処すべき? 知っておくと役に立つ相談のフローや機関
不登校の問題は教育界全体が真摯に捉えている
くま:担任の先生に子どもの現状を伝えているけど、他の先生には知らせていなくて、改善を望んだ際に担任の先生との押し問答が続いてしまう、というケースは、いじめの事例でもよく聞く話ですね。「なんで共有してくれないのか」と保護者は不安に感じてしまいます。
小野田:まず広く、不登校について考えてみたいです。理由が分からず、「わが子が学校に行かない」というのは、率直につらいことです。そして不登校の問題は教育界全体として真摯に捉えていて、学校レベルでは不登校に対応する「教育相談担当」「不登校支援担当」など役割をもっている先生が必ずいます。一方で、そうした方も担任をもちながらではあるので、必ず迅速にその先生の耳に入るかというと絶対はないです。
まず不登校が確認された場合の、一般的な情報共有の仕組みについて整理します。学校は子どもが欠席をすると、「発熱」など欠席の理由を必ず確認します。そのうえで、1~2週間と長きにわたって休む子どもがいる場合、不登校について話し合う委員会が設けられてそこで話し合いが行われます。
そこで話し合われて立てられる対策としては、まずは親御さんと連絡を取る、次は連絡帳やプリントなどを渡すために、家庭訪問や電話など、なるべくその子と連絡を取るように努めます。
もちろん、学校の先生が原因と考えられる不登校の場合は、その先生が担任であっても、直接会うことは通常避けます。