「不登校の原因が担任…」親はどう対処すべき? 知っておくと役に立つ相談のフローや機関

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

とはいえ、学校から「様子を見ましょう」と言われるだけでは不安ですし、それが適切な対応か分からない場合は、外部に相談に行くのは選択肢の1つでしょう。本人がかなり辛い状況だとカウンセリングに行ってみる、少し待ってみて、ちょっと元気が出てきたタイミングで学校を推す、そのタイミングを図る、という付き合い方でしょうか。

カウンセリングの同行などで仕事休まないといけないとなると、辛いですが、頑張れない子を頑張れとはっぱかけるのは、子どもとしては辛いかもしれません。親のその不安もカウンセリングにいって吐き出しましょう。

不登校には明確な原因がないことも

小野田:漫画で不登校の子どもを親の視点で書いた体験ベースのインターネットの記事を見ましたので紹介します。「【前編】長い不登校期間「寄り添い方」がわからない……。追いつめられていくママのお話

「いじめやトラブルなどの大きな原因はなく、ただ『学校に行けない』」という中学生への寄り添い方が分からないお母さんの視点で描かれています。最初カウンセラーに「家を安心できる場所にしましょう」と言われるのですね。

子どもは家で元気にゲームしていて、見守る。その中で「どんなときも懸命に向き合って、息子第一で育ててきたのに不登校になってしまった……」「でも親として逃げるわけにもいかず、それが母親にとってどんなに辛く、苦しいことか、誰にもわかってもらえない……」という思いに至ります。

その後スクールカウンセラーとの面談で、「不登校は誰にでもなる可能性があるんです」「不登校の期間は人それぞれですが、不登校期間はその子にとって必要不可欠なんです」と。最終的には、ある日充電ができたのか、学校に行き、高校進学の勉強を始めます。何か明確な原因がすぐに分かる場合がないということを描いていて勉強になりました。

不登校は不安です。でも親の学校復帰を急ぐスピードと、子どもの成熟していくスピードがずれていることもあります。その中で日常生活が安定しているかは気にしたいですね。生活リズムはうまくいっていて食事もしっかり食べているのか、それとも昼夜逆転しているのか、後者だと学校というよりはネットゲーム依存などの相談機関が最近はできてきていますので、相談に行くとよいでしょう。

次ページ親としか接しない状況から出すのも一つの手
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事